令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。

福井県の山間部、奥越大野市のそば圃場です。
この日、太平洋側には大型台風が接近しており、福井県の気温は32℃を超えて残暑というより、夏に逆戻りと言った感じでした。日差しがとても強く、空も青く高かったです。

令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。
そんな中、太陽に向かってのびるソバ。
これくらいの高さまで伸びてくると台風による強風で例年、倒伏していたのですが、今年はまだ台風の被害が無く、真っすぐ育っています。ここ数年、大野市ではこういう姿がなかなか見られなかったのでちょっと嬉しくなりました。

令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。

先週はまとまった雨が降ったので湿害を心配していたのですが、茎を見る限り問題ないようです。
場所によっては白い花が開花しているところもあり、再来週には満開になっているでしょうね。

令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。
今の時代、台風が来ないということはないので、なるべく被害がないようにと祈るしかなく、特に過去5年以内では一番いい育ち方をしている今年はなおさらです。定期的に圃場を見て回って生育状況を確認していきたいと思います。

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令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。

今日の福井市は気温32℃まで上がる夏日となりました。
日差しも8月に比べれば弱くなったとはいえ、かなり厳しかったです。

そんな中、心と体を涼しくさせてくれるそば畑。
青い空とのコントラストがきれいですよね。

令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。
こちらはあわら市の圃場です。
すぐ目の前に海が広がっている丘陵地なので、土質は粘度と砂地が混じったような感じで水はけがよく、また、この辺りは小高い丘になっているので大雨が降っても大きな被害がでにくいという優位性があります。しかし、水はけが良い分、雨が降らないとダメになってしまうというリスクがあります。

令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。
茎は太く育ち、しっかりと土に根を張っている姿を見ると今年の作柄をついつい期待してしまいますが、これから大型台風がバンバンやってくるので、期待と不安が入り混じった微妙な気持ちです。

令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。

とにかく現状はおおむね良好です。
このまま収穫まで行ってほしいとは思いますが、多分、そうそう上手く行かないでしょうから、せめて元気な茎と青々とした葉に願いを寄せたいです。

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JR高月駅東口の十割蕎麦一休(いっきゅう)では、滋賀県産そばを使った自家製粉石臼挽きの極細切り蕎麦が楽しめる。

今日は2019年8月7日。
梅雨が明け、7月末より福井県内では秋そば(福井在来種)の播種が始まりました。昨年は空梅雨で播種しても発芽しないという干ばつの被害が出てしまいましたが、今年は梅雨時にまとまった雨が降ったので、土の表面はカラカラでも土中には水分があるので、順調に発芽し始めているようです。

一方、こちらは滋賀県長浜市の圃場↓
ここでは信濃1号を栽培していただいており、ちょうどお盆前の播種作業真っ盛り。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
昨年、自家取りした種そばと有機肥料を播いています。
気温は35℃を超え、日差しも一段と強い。福井と滋賀は隣同士ですが、福井よりも湿度が低いからか日差しが直に当たるような感じで肌がヒリヒリします。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
花が咲くころにもう一度、訪問することにして・・
近くのそば屋さんへ直行♪

JR高月駅の東口にある「十割蕎麦一休(いっきゅう)」さんです。
この佇まいなので一見、そば屋とは分かりませんが、高月駅前の建物の中では一段と目立ちますし十割そばの旗を目印にしてください(笑)

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
まず、驚かされたのが、このログハウス調の建物はすべて店主自ら建てたんだそうです。そして店主は住職でもあるそうで、お店の看板には「十割蕎麦 坊主bar 一休」と書かれています。店内は木で囲まれててとても涼しく感じます。冬は逆に暖かく感じるんでしょうね。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
一休さんでは、近くの圃場で栽培されてた滋賀県産の玄そばを自家製粉しているそうです。蕎麦はつなぎ粉を使用しない十割そば。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
お薦めの二種盛十割蕎麦(1,000円)をお願いしました。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
まず一皿目のお蕎麦は、挽きぐるみの黒。
甘めのお出汁と薬味、塩、一口ソバの実ご飯がついています。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
1ミリ弱くらいの切り幅でしょうか。箸で手繰るのが怖くなるくらい非常に細く切られた麺線がすごく美しい。蕎麦が細いからスルスルとすすると舌の上で甘さが強調されて、2,3回ほど噛むと蕎麦の旨みが感じられる。とにかく細い分だけすぐにのびてしまうから賞味期限はせいぜい5分というところでしょうか。

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
続いて丸抜きの白。
こちらも細いです。黒よりさらに細いように感じます。これもなるべく早く食べないとそばの香りも食感も失われてしまうので、まず一口食べて写真を撮りました(笑)

JR高月駅(東口)の十割蕎麦一休(いっきゅう)は、滋賀県産そばを自家石臼挽きの極細切り蕎麦で楽しめる。
皮が取られているから雑味のない洗練された上品な甘みを感じることができます。福井ではここまで細切りのお蕎麦は無いので、とても新鮮で一口一口じっくりと味わいました。黒い方が味が強いので個人的には白から食べたかったですが、黒・白1種類ずつ提供してもらえたことは嬉しかったです。

滋賀県は意外と蕎麦屋さんが多いんですが、やっぱりラーメンなイメージが強いです。でもこうやって美味しいお蕎麦屋さんが増えていくのはとてもいいことですね。滋賀県なりのそば文化を広げて行ってほしいと思いました。

[十割蕎麦 坊主bar 一休]
〒529-0232 滋賀県長浜市高月町落川54-1
電話:0749-85-8050
営業時間:11:30~15:00/17:00~21:00
定休日:火

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高崎駅前のそば処きのえねは、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。

JR高崎駅西口から徒歩5分のところにある、そば処甲子(きのえね)さんに行ってきました。
以前からとてもお世話になっている方にこちらのお店をご紹介いただいて以来、いつか機会を見つけて行ってみたいと思っていました。北陸新幹線で東京へ行く際に高崎を通り過ぎることはあっても降りる機会になかなか恵まれず、3年・・いや5年経つかもしれません。今回、ようやく行くことができました。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。
11時30分の開店時間を見計らってすぐに入店したつもりだったんですが、僕がお店のドアを開けたらすでにたくさんのお客さんが席についていて、かろうじて空いていた席に通されたら満席。
馴染みの常連さんが多いようで、接客されているお姉さんとお客さんの距離が近く、会話もご近所さんと井戸端会議しているような感じがすごくいい!高崎は福井よりずっと都会ですが、店内に広がる優しくてほわ~っとした空気感が田舎に帰ってきたような雰囲気に包まれていて実に居心地がいいです。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。
メニューは定番から期間限定ものまで色々な種類があるので迷ましたが、初めてのお店ですから単純に「もりそば」と「田舎せいろそば」をお願いしました。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。
お客さんの話に耳を傾けるのもいいですが、店内にちょこちょこと散りばめられた小ネタが目を楽しませてくれます。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。
まずは、もりそば(600円)。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。
メニューには、石臼挽き特上そば粉使用と書かれています。
江戸そばのように白っぽく上品な麺線。そば本来の味というよりは鼻から抜けるさっぱりした香りを楽しめるお蕎麦は、いくらでもお腹に入りそうです。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。

そして、田舎せいろそば(850円)。

高崎駅前のそば処きのえね(高崎)は、高崎市民に長く愛されている憩いのそば店。

「田舎せいろ」なので黒っぽいお蕎麦を期待していましたが、多分、お蕎麦はもりそばと同じで、大根、里芋、ニンジン、薄揚げ、ネギなどが入ったけんちん汁のような温汁につけて食べるスタイルをこちらでは「田舎せいろ」と読ぶんでしょうね。イメージと全く違っていましたが、これはこれで美味しい!

次から次へとお客さんが入ってきて待ちが出ているようだったので、早々に食べてお店をでましたが、もう少しゆっくり店内の会話を楽しみたかったなーと思うほど、人情味のある街のお蕎麦屋さんという感じで、こういうお店はどこへ行っても絶対必要だなーって思いました。

ごちそうさまでした♪

[そば処 きのえね]
〒370-0052 群馬県高崎市旭町37
電話:027-322-5806
営業時間:(平日)11:30~15:00/(土日祝)11:30~16:00
定休日:水・木

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東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。

2019年春、東京・浅草にオープンしたFleur de Sarrasin(フルール ド サラザン)さんに行ってきました。こちらの店主である玉越さんは、昨年、僕がフランス・ブルターニュへ本場のガレット文化を勉強するため視察に行った際に、サン=マロという街にあるガレット店で大変お世話になり、帰国された後、自身のお店を持つにあたり都内の老舗そば店でも日本蕎麦を学んだというほど「そば愛」の強い方。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。お店の場所は、浅草駅(つくばエキスプレス)から徒歩3分ほど。
奥様と二人三脚で店づくりから考案されたという店内は、清潔感があり細部にまで気遣いとこだわりが垣間見える居心地のいい雰囲気。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。

ところどころに飾ってあるそば畑の写真も綺麗です。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。

こちらではそば粉も石臼で自家製粉しているというから驚きです。
ガレット専門店をはじめ、ガレットをメニューに加えているお店は都内を中心に今や全国的に広がっていますが、石臼を取り入れてそばの実を製粉するところからガレットづくりをしているお店はなかなかないと思います。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。

玉越さんは、自身の求めるガレットに仕上げるためのそば粉の挽き方にかなり苦労されたそうです。少しでも調整が狂うと焼き上がりの食感や色に影響してくるので、何度も何度も試作を繰り返してようやく納得の挽き方ができるようになったとか。

我々、そば粉を専門に扱う仕事をしていても原料の状態や粒の大きさ、産地ごとに個体差がある中でお客様のご要望に合わせた製粉をし続けるのは大変なのに、それをやってのけるには目標に向かって貪欲に努力できる根気がないと続きません。玉越さんの想いが伝わってきます。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。

お昼時はランチメニューで食事とデザートの2種類のガレットが楽しめます。
最初にお願いしたのは、「辛口ソーセージ(チョリソ)のガレット」。フランスから持ってきたガスのガレットパンで高温で香ばしく焼き上げられます。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。
↓ここが他のガレット店とは違うところ。
一般的なガレット店やカフェではナイフとフォークで食べますが、フルール・ド・サラザンでは、あらかじめロール状に巻かれ一口サイズにカットしてくれます。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。
しかも、とろみをつけたそばつゆにつけて食べるという食べ方はいかにも日本人が好みそうな発想です。ガレットの本場で修業してきたからといって正統派ガレットを出すのではなく、本場ではまずやらない原料選びから製粉、食べ方の楽しさなど、型にはまらないスタイルがとてもいいですね。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。生地の表面はパリッと香ばしく、中はほのかにモチモチ感があって卵とチーズとチョリソの塩気のバランスがちょうどいい。チョリソとそばつゆがどうなのかな?って思ったんですが、とろみがつけてあるからでしょうか、全然ケンカすること無く控えめなソースっぽくって美味しかったです。

デザートは「リンゴのコンフィチュールガレット」。
こちらの生地は食事用と違ってさっくりふわふわした軽い食感。甘酸っぱい自家製コンフィチュールとすごく相性がいいです。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。
最後にお二人で写真をお願いしました。
お忙しい時間帯なのに楽しくお話させていただきありがとうございました。
このブログを読んで興味を持っていただいたあなた様、ぜひ一度行ってみてください。

東京浅草フルール・ド・サラザンでは、自家製粉石臼挽きそば粉のガレットロールが楽しめる。

[Fleur de Sarrasin(フルール ド サラザン)]
111-0035 東京都台東区西浅草2-14-2 インパレス1-1F
電話:03-6876-1851
営業時間:11:45~14:00/17:45~22:00
定休日:不定休

▼【現地視察】ガレットの本場フランス・ブルターニュへ
https://www.kaga-seifun.com/galette/

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在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。

奥越前の勝山市は県内でも有数の豪雪地帯であり、米をはじめ在来そばの産地でもあります。酒どころとしても有名で豊富な地下水と厳しい寒さの中で仕込まれる勝山の名酒「一本義」の新酒まつりには毎年、県内外から多くの酒好きが新酒を求めてやってきます。
また、今や福井を代表する観光地となった恐竜博物館もこの地にあり、季節を問わず多くの恐竜好きが集まってきます。

そんな勝山市では、雪を利用した「雪室」で勝山市の食をより豊かにする取り組みが行われており、今回、その雪室を特別に見せていただきました。

雪室とは・・
————————————————–
の力で冷やした天然の冷蔵庫で食品を保存する雪国古来の知恵。
室内は温度0℃・湿度90%以上の一定した環境で、電気振動がなく光や乾燥による食品への影響が少ないため、鮮度を保ち美味しさを向上させることができます。
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米を低温保管するための倉庫を雪室として利用し、冬の間に倉庫が満タンになるほど新雪を入れるそうですが、昨年冬は暖冬で勝山市内にはほとんど雪が降らなかったため、山に登ってかき集めてきたそうです。

在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。
外は35℃を超える猛暑でしたが、雪室の中の気温は2℃前後と体が縮こまるような寒さ。
雪室を見たのは人生で2度目で、初めて見たのは新潟にあるワイン醸造所でした。そこでは地下にあるワイン蔵に雪室の冷気を送り込んで低温熟成させていたのですが、5℃以下の低温で湿度90%以上に保たれているとワインにとっていい効果が得られると言っていました。

在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。
雪室の中では、ソバ、味噌、大根、日本酒、発酵食品などいろいろなものが熟成されていました。大根は甘みが強くなり、日本酒はまろやかな仕上がりになるそうです。そばは新そばの風味や鮮度が長持ちし、そばの味が最も劣るとされる夏に鮮度の高い蕎麦が提供できると地元のそば店では好評だそうです。

在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。

雪室そばは期間限定にはなりますが、勝山市内の限られたそば店にて味わうことができます。ご興味のある方はぜひ、ご賞味ください。

▼雪室で寝かせた蕎麦「雪室そば」をぜひとも、ご賞味ください。
https://www.city.katsuyama.fukui.jp/soshiki/11/886.html

▼詳しくは勝山市ホームページ
大地の恵み「雪」を活用した新たな魅力「奥越前かつやま雪室」

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道の駅禅の里(永平寺町)にて、永平寺在来そば粉100%の粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。

中部縦貫道(無料区間)の上志比I.C.から勝山方面へ向かったところにある道の駅永平寺(禅の里)にて、地そばの永平寺在来そば粉を100%使った粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。場所柄、県外客が多いそうですが、隣に温泉があることもあり地元の方にも愛されている道の駅です。

道の駅禅の里(永平寺町)にて、永平寺在来そば粉100%の粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。
駅内にあるレストランでは、地そばを使った二八蕎麦がレギュラーメニューとして人気なのですが、この度、十割の粗挽き蕎麦が限定でレギュラーメニュー入りするということで、そのお披露目を兼ねてイベントが行われました。噂を聞きつけた近隣住民の方々が開始予定時間より早く集まり、目の前でそば粉が麺に仕上がっていく様子を興味深そうに見ていらっしゃいました。

道の駅禅の里(永平寺町)にて、永平寺在来そば粉100%の粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。

時折、お客様からそば打ちの質問が飛び交い、お客様同士でもそばの話に花が咲く。
ソバの話題だけで何時間も喋っていられるというのも福井県人ならではなのかなと思います。

道の駅禅の里(永平寺町)にて、永平寺在来そば粉100%の粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。
巻きつけて伸ばしていく度にみるみる大きくなっていく麺帯。丸から四角になった時に歓声が上がります。気が付けば駐車場は満車で、レストランには長蛇の列。

道の駅禅の里(永平寺町)にて、永平寺在来そば粉100%の粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。
打ちあがった粗挽き十割蕎麦。
大根おろしが入った出汁の他に天然塩が2種類とワサビが添えられます。

道の駅禅の里(永平寺町)にて、永平寺在来そば粉100%の粗挽き手打ち十割そば祭りが開催されました。

まずは塩で一口。わさびで一口。最後に出汁と一緒に♪
1皿で3度美味しいお蕎麦を噛みしめて味わっていただきたいのですが、1日数量限定なのでお早めにどうぞ。
二八と十割と食べ比べていただくと違いがよく分かります。

[永平寺町の道の駅(禅の里)]
福井県吉田郡永平寺町清水2-21-1
TEL:0776-64-3377
営業時間 10:00~19:00
定休日:第1・第3水曜日、年末年始(その他臨時休業あり)

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【関西エリア】G20サミットに伴う交通規制の影響による配送遅延について。

いつも越前そば粉製造元カガセイフンをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

6月27日(木)~7月2日(火)、大阪市内で「G20サミット」が開催されることに伴いまして、大阪府内で大規模な交通規制が行われる影響で関西地方の一部地域へのお届けに遅れが生じる可能性があるため、下記の地域で一部サービスを一時的に中止するとの連絡が運送会社各社よりありました。以下、対象地域へのお届けに関しまして、6月27日(木)~7月2日(火)の間はサービスのご利用はできませんので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

【対象地域】
・大阪府(全域)
・兵庫県(芦屋市、尼崎市、伊丹市、西宮市)

【サービスの一時中止】
・お届け日指定
・配達時間帯指定
・クール(チルド)宅急便
・タイムサービス

以上、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。

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そばを栽培すると除草(雑草退治)効果があるのは、ソバ属植物のアレロパシー活性(他感作用)によるものです。

ソバを栽培すると、周りに雑草が生えないという事があります。
それは、ソバが発する特有の成分が他の雑草の生育を妨げる効果があるようです。

そば農家さんに聞いてみたところ、ソバを植えると雑草が生えないというのは知っていましたが、ソバのどんな成分がどう働くか・・という事までは分からず、ただ長年の経験から毎年米作を繰り返している土壌には米作の妨げになる雑草が良く生えるし、麦や大豆を連作している土壌ではそっちよりの雑草がよく生えるので、普段からソバ作していない圃場でいきなりソバを作付しても雑草の抑制効果は低いのではないか?ということでした。

福井県(嶺北地方)の場合で言うと、2年周期で米とソバを交互に栽培しながら合間に大麦や大豆などを作っているところが多く、それによって地力が高まり、ソバの効果もあって極端な雑草の生え方もしないそうです。

とはいえ実際のところはどうなのでしょう?
そこで、ソバのどのような成分がどのように働いているのか調べてみました。

▼播種後、2週間ほど経過したそば畑。そばを栽培すると除草(雑草退治)効果があるのは、ソバ属植物のアレロパシー活性によるものです。

雑草退治の方法として、ソバは「抑草作物」にぴったり。

ソバは根っこから”ある特異な物質”が分泌されていて、それによって他の植物の成長を阻害することができる。また、ソバはできるまでの日数が約75日と言われるほど、種まきから収穫までの期間が非常に短いので発芽も成長も早く共に早く、また葉がよく茂ってたちまち土壌面を被って日陰を作ることができる。この成長の早さがどんな雑草にも勝てる大きな要因である。

「抑制作物」としてソバを植える時に、その土地が瘠せていたら、肥料を少しやって、そばの成長を助長するとなお良いという。アメリカで厄介な雑草といわれているカナダアザミ、ノゲシ、ツルクサ、タカトウダイ、ロシアグルマギク、多年草のコショウグサなども、そばを抑制作物として使えば、それらを根絶できるという。

※参考文献:ソバの科学(新潮選書)長友 大(著)

▼花が咲き始めたそばの畑

そばを栽培すると除草(雑草退治)効果があるのは、ソバ属植物のアレロパシー活性によるものです。

ソバ属植物のアレロパシーとソバを利用した植生管理

ソバには、他感物質として没食子酸、ファミゴン他、数種のピペリジンアルカロイドが含まれており、これらの成分には強い阻害作用がある。雑草が発生する前にソバを播種すると、顕著に雑草が抑制される。

ソバの雑草抑制効果を栽培試験によって確認した結果、雑草放任区では旺盛な雑草の発生が見られたのに対し、ソバを雑草発生前に播種した区では、雑草の発生は顕著に抑制される。しかし、雑草発生後にソバを播種した区では、抑制効果が小さい。ソバの下では広葉雑草はほとんど存在しないが、イネ科植物は残存する。

アレロパシー活性とは?

ある植物が他の植物の生長を抑える物質を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果の総称。 邦訳では「他感作用」という。
※Wikipediaより抜粋

まとめ

結果として、やはりソバを栽培すると除草の作用があるようですね。休耕地などの雑草防除と景観向上、最近では町おこしの一環としてソバ栽培を推進する動きが全国で活発なのもこういった特性が関係しているのかもしれません。また、同じ目的でそば皮(殻)を求める方もじわじわ増えてきていまして、雑草が生える場所に播いて放置したり、土にすきこんで(混ぜ込む)お使いいただいています。

農家さんが言っていた「毎年米作を繰り返している土壌には米作の妨げになる雑草が良く生えるし、麦や大豆を連作している土壌ではそっちよりの雑草がよく生えるから、ソバ作していない圃場でソバを作付しても雑草の抑制効果は低いのではないか?」 というのは、あながち間違ってはいないと思いますが、ソバを播種したりそば皮を播いた段階ですでに雑草が育っていた可能性もあるので、遠からず近からずな感じでしょうね。

いづれにしてもいい勉強になりました。
お読みいただきましたあなた様の参考になれば幸いです。

播種用(種まき)玄そばの販売

ソバ皮(そば殻)の販売

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福井県美山町味見河内地区で行った「焼畑でそば作り交流会」の活動が福井新聞[2019,5,10]に掲載されました。

福井県美山町で行った「焼畑でそば作り交流会」の活動が福井新聞[2019,5,21]に掲載されました。

焼き畑でソバ「うまくなる」

福井の団体 いわれ検証 成分検査で推察

ソバは焼き畑で育てるとうまい-。
そんな仮説を検証しようと、福井市味見地区河内町の山中の焼き畑でソバ栽培に取り組む市民グループ「焼き畑でそば作り交流会」が、取れた実の成分検査を県食品加工研究所に依頼。焼き畑産のソバは平地産に比べてタンパク質の割合が高く、甘皮部分が多く含まれるため風味や香りが強いと推察できることが分かった。

交流会は、「焼き畑で作ったそばはおいしい」とのいわれを実際に確かめていようと、会長の由田昭治さん(76)ら県内そば愛好家が2016年に結成。焼き畑で伝統野菜「河内赤かぶら」を生産している川北強さん(70)の協力で斜面の畑を借り、在来種のソバ作りに挑戦している。

焼き畑は、獣害や天候に左右されやすいため、並行して集落内の平地でも栽培。毎秋の収穫祭で参加者が食べ比べると、やはり焼き畑産の評価が高かった。データの裏付けも求め、昨秋に焼き畑産と平地産のそば粉の検査を県食品加工研究所に依頼した。

甘皮多く 風味際立つ

検査結果によると、焼き畑産はたんぱく質の割合が13.0%と平地産より2.1ポイント高く、殻と実の間のたんぱく質を含む甘皮部分が多いと推察された。県内では、実を甘皮ごと挽いてそば粉にするのが一般的で、これによって強い風味と香りが出る。甘皮の豊富な焼き畑産は、福井のそばの良さが強調されているといえそうだ。

焼き畑でのソバ栽培は、宮崎県などでブランド化されているが、福井県内では例がない。今回の検査だけで特徴を結論付けられないものの、メンバーは「我々が味わいながら感じてきたことが、数字にも現れた」と自信を深める。由田会長は「福井にはそば通がたくさんいる。焼き畑のそばが高くても売れるような銘柄になっていく可能性はあるのでは」と夢を膨らませている。

川北さんは、ソバ栽培が限界集落の同市味見河内地区町にとっての希望にもなり得ると考えている。「労働の過酷さもあって、赤かぶらの農家は少なくなった。ソバ作りが定着すれば、集落の活気になるはず」。伝統の焼き畑栽培が守られていく意味でも、ソバ栽培の広がりに期待している。

↑記事ここまで


「焼畑でそば作り交流会」というグループが美山町でソバ栽培をしているという事は前々から知っていて、確か2年ほど前に焼き畑栽培のそば粉を少し分けていただきました。その年は豊作だったとのことで収量は上々だったようです。でも、試食をしてみたところ焦げ臭い香りというか畑を焼いた時の灰のような香りがそば粉にも感じられて、畑を焼いた香りがなぜソバ粒にまで移っているのかとても不思議で興味深い体験をしたことを覚えています。

翌年、参加メンバーに加えていただいて焼畑そば栽培とはどういうものかを経験させていただいたのですが、通常のソバ栽培に比べて2倍も3倍も手間がかかり想像以上の過酷な作業の連続に驚きました。年齢の若い僕でもこれだけキツい仕事を僕より年を重ねている味見河内地区の方々は赤かぶらで毎年されていたのか・・と思うと、それはいくら味や品質が他の追随を許さないとしても衰退して止む無しと思ってしまいます。赤かぶら栽培に誇りと自信、そして命をかけていないととても続けられない仕事です。

僕が参加した年の作柄は、前年の豊作とは打って変わって大凶作となりました。播種後の干ばつで種そばが発芽しなかったことが大きな理由。その後、再播種してポツポツと生育したものの、そのころには時期がズレてしまっていたので思うような収穫量は見込めませんでした。しかし、風味や味は前年の焼けた炭のような香りとは別物で、在来そば本来の穀物味というか野趣あふれる味わいが濃く、香ばしく甘い香りも茹で上がった瞬間から一気に鼻に立ち上ってくるというくらい強いもので、本来の作柄の良い福井在来種とはこういうものだ!ということを改めて感じました。

焼き畑そばの高付加価値については大きな期待を持っていますが、昨年、一昨年の作柄のあまりの違いを考えると記事にもある通り今回の検査だけでは特徴を結論付けられませんし、それに必要な過酷な労働をはじめ、自然まかせの作物である以上、どうしても天候に左右されたり作柄が安定しないなど、多くの方に食べていただけるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。


焼き畑そば栽培に興味がある方へ

焼畑そば栽培を体験してみたいと思っている方、「焼畑でそば作り交流会」に参加してみませんか?メンバーは、30代~70代まで幅広い年齢層で活動しています。
ほぼ全ての栽培工程のが手作業で一つ一つの作業が後の作柄や収量に形になって現れるので、農業とはどういうものか?普段何気なく口にしている蕎麦はどのような実からできているか?という体験型の勉強になります。

▼おおまかな作業スケジュール(7回~10回)
畑焼→ 播種(種まき)→ 獣除け電気策設置→ 電気策立て直し→ 収獲→ 精選・研磨→ 収穫祭(製粉・試食)
※干ばつや台風、長雨などの自然災害や獣害によって、播種や電気策の立て直しの工程を繰り返すことがあります。

▼開催期間
7月中旬~12月中旬の土曜日か日曜日
日程はソバの栽培状況によって都度、決められます。
作業日は参加者が集まりやすい週末が中心で、基本的に自由参加ですので、その日に参加できる方で作業します。自然災害や獣害などによって緊急措置が必要な場合は、参加可能な人員で平日にも作業することがあります。

▼作業時間(1回あたり)
午前中の3時間

▼場所:福井県美山町味見河内地区

お帰りの際には脳卒中に効能があり美肌の湯ともいわれている「伊自良(いじら)温泉」にどうぞ。入浴後は肌がつるつるです♪

▼会費:若干(栽培に使用する資材の消耗品と試食の材料費程度)

▼お問い合わせはこちら→(お電話・問い合わせフォーム

【関連記事】
「焼畑そば栽培2018(前編)」福井県美山町で行った焼畑そばの播種作業。

「焼畑そば栽培2018(中編)」福井県美山町で行った焼畑そばの播き直しから収穫作業。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。

カテゴリー: 福井県内に育つそばの様子, 粉奈屋六代目の足あと | タグ: | 福井県美山町味見河内地区で行った「焼畑でそば作り交流会」の活動が福井新聞[2019,5,10]に掲載されました。 はコメントを受け付けていません