いよいよ今回の視察で最も肝になる、そば粉のガレット発祥の地、ブルターニュに進んでいきます。フランスの高速鉄道TGVを利用して、パリ・モンパルナス駅からブルターニュの玄関口・レンヌ駅へと移動します。
フランスのTGVは日本の新幹線のように車両それぞれに動力があるのではなく、先頭車両と最後尾だけに動力があり、間の車両はくっついているだけだそうです。なので先頭車両で引っ張って、最後尾が押すように動くから出発早々はなかなかスピードが上がらないけど、一度、スピードに乗ったら300㎞オーバーで走行するんだそうです。
トップスピード時の車窓をみていると実際にどのくらいスピードが出ているのか分かりませんけど、300㎞以上は確実にでていますね。ただ、日本の新幹線と比べようにも景色があまりにも違うし広大なのでスピード感があまりなかったです。ただ、その割に震動が少なくて快適でした。
乗車席は日本の新幹線ほど空間のゆとりはないけれど、何よりオシャレでカッコイイし対面でテーブルが設置されているのも外国の鉄道だな!って感じがします。電源もWi-Fi も使い放題。こんな車両で長距離旅行できるってだけでウキウキしますね。
それにしてもフランス人は進行方向と反対向きで乗車しても酔わないんですかねー?いつもの事だから特別気にならないのかもしれませんが、新幹線を対面で乗ったことが無いので結構、新鮮な移動でした。そうそうTGVもパリの地下鉄みたいにやっぱりアナウンスが淡白だったので、一駅のはずなんですが、ドキドキしながら乗っていました(笑)。日本のアナウンスがしゃべりすぎるというかクドイのかなと思うくらいです。
レンヌ駅到着。
パリよりも気温が低く、北陸のような重めの雲が空を覆っています。なるほど・・さすが世界3大そば産地。ジメジメとしていて昼夜の寒暖差があるのはそば産地において共通しているんでしょうかね。それにしても、トウモロコシを運ぶ貨物列車のデザインが素敵♪ ソバもこんな風に輸送してくれると嬉しいなぁ・・。
正面から見たレンヌ駅。
新駅舎建設中で全体は見れませんでしたが、ブルターニュの玄関口としてシンボル的な駅になりそうです。
レンヌ駅前にブルターニュの土産物を取り扱うショップがありました。
クッキー、チョコレートなどの菓子類やバター、はちみつ、シャルキュトリーの缶詰、陶器、ボーダーの衣類など、ブルターニュ色を前面に出した品ぞろえ。
テイクアウトのガレットはもちろん、そば蜂蜜やソバビールなど、ソバを使った商品も数多く取り揃えてありました。これはソバチップス。薄く焼いたガレットのようなものを切り分けて加熱乾燥させ、塩や砂糖を纏わせたものです。
クレープリーはレンヌ駅前だけで4.5件ほど確認できました。お店の外観もパリのガレット通りで見たものとは違って、ガレットの本場という雰囲気が全面に伝わってきます。
こちらはもろにブルターニュといった感じですね。
お店のデザインそのものがブルターニュ国旗ですもん。
ブルターニュ滞在中のホテルは、レンヌ駅前にあるHôtel Astrid(写真右側の建物)。
正面はレンヌ駅。
▼Hôtel Astrid(rennes)
32 Avenue Louis Barthou, 35000 Rennes,FRANCE
TEL:+33 2 99 30 82 38
これから始まるブルターニュ視察。実はレンヌに着いた段階で全く予定が決まっていない状態でした。しかし、そんな不安など吹っ飛っんで記憶までも飛んでいってしまうくらい刺激的で興奮冷めやらぬ濃密な内容になるという事は、この時は全く想像していませんでした。
一体、どんなミラクルが起こったのでしょうか。
ブルターニュ視察、お楽しみに♪
このブログでは、福井のそば粉屋として専門的な分野から、プロの話や技術、製法、栽培に関してなどをご紹介していきます。ガレット店の紹介や文化、観光に関しては以下のブログをご覧ください。
▼本場のガレットを求めて‐フランスブルターニュ訪問記