令和元年 今庄在来種を栽培する福井県南越前市(旧今庄町)のそば圃場。

ソバに限らず農作物は全般的に地産地消で行うという習慣が根強い、南越前町(旧今庄町)のそば圃場です。この辺りの生育状況を見ると、こちらは先日行った大野市よりも数日後に播いている印象です。花は確認できませんでしたが、蕾が膨らんでいるのでもうまもなく開花というところでしょうか。

令和元年 今庄在来種を栽培する福井県南越前市(旧今庄町)のそば圃場。
花が咲いていない割に大野市より飛んでいる虫の数が多いので積極的な交配が期待できそうです。湿害も問題なさそうですね。今のところ安心しています。

令和元年 今庄在来種を栽培する福井県南越前市(旧今庄町)のそば圃場。
茎の色も良いですね。
地中から必要な水分を吸い上げている感じが伝わるようです。

令和元年 今庄在来種を栽培する福井県南越前市(旧今庄町)のそば圃場。
雑草がちょっと目立ちますが、現状での被害はほとんどないでしょう。
これからが楽しみです。

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令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。

福井県の山間部、奥越大野市のそば圃場です。
この日、太平洋側には大型台風が接近しており、福井県の気温は32℃を超えて残暑というより、夏に逆戻りと言った感じでした。日差しがとても強く、空も青く高かったです。

令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。
そんな中、太陽に向かってのびるソバ。
これくらいの高さまで伸びてくると台風による強風で例年、倒伏していたのですが、今年はまだ台風の被害が無く、真っすぐ育っています。ここ数年、大野市ではこういう姿がなかなか見られなかったのでちょっと嬉しくなりました。

令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。

先週はまとまった雨が降ったので湿害を心配していたのですが、茎を見る限り問題ないようです。
場所によっては白い花が開花しているところもあり、再来週には満開になっているでしょうね。

令和元年 福井県大野市に広がる大野在来種のそば圃場は、まっすぐ伸びていて順調です。
今の時代、台風が来ないということはないので、なるべく被害がないようにと祈るしかなく、特に過去5年以内では一番いい育ち方をしている今年はなおさらです。定期的に圃場を見て回って生育状況を確認していきたいと思います。

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令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。

今日の福井市は気温32℃まで上がる夏日となりました。
日差しも8月に比べれば弱くなったとはいえ、かなり厳しかったです。

そんな中、心と体を涼しくさせてくれるそば畑。
青い空とのコントラストがきれいですよね。

令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。
こちらはあわら市の圃場です。
すぐ目の前に海が広がっている丘陵地なので、土質は粘度と砂地が混じったような感じで水はけがよく、また、この辺りは小高い丘になっているので大雨が降っても大きな被害がでにくいという優位性があります。しかし、水はけが良い分、雨が降らないとダメになってしまうというリスクがあります。

令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。
茎は太く育ち、しっかりと土に根を張っている姿を見ると今年の作柄をついつい期待してしまいますが、これから大型台風がバンバンやってくるので、期待と不安が入り混じった微妙な気持ちです。

令和元年 坂井市丸岡町とあわら市産に育つソバ(丸岡在来種)は、青々として順調です。

とにかく現状はおおむね良好です。
このまま収穫まで行ってほしいとは思いますが、多分、そうそう上手く行かないでしょうから、せめて元気な茎と青々とした葉に願いを寄せたいです。

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在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。

奥越前の勝山市は県内でも有数の豪雪地帯であり、米をはじめ在来そばの産地でもあります。酒どころとしても有名で豊富な地下水と厳しい寒さの中で仕込まれる勝山の名酒「一本義」の新酒まつりには毎年、県内外から多くの酒好きが新酒を求めてやってきます。
また、今や福井を代表する観光地となった恐竜博物館もこの地にあり、季節を問わず多くの恐竜好きが集まってきます。

そんな勝山市では、雪を利用した「雪室」で勝山市の食をより豊かにする取り組みが行われており、今回、その雪室を特別に見せていただきました。

雪室とは・・
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の力で冷やした天然の冷蔵庫で食品を保存する雪国古来の知恵。
室内は温度0℃・湿度90%以上の一定した環境で、電気振動がなく光や乾燥による食品への影響が少ないため、鮮度を保ち美味しさを向上させることができます。
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米を低温保管するための倉庫を雪室として利用し、冬の間に倉庫が満タンになるほど新雪を入れるそうですが、昨年冬は暖冬で勝山市内にはほとんど雪が降らなかったため、山に登ってかき集めてきたそうです。

在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。
外は35℃を超える猛暑でしたが、雪室の中の気温は2℃前後と体が縮こまるような寒さ。
雪室を見たのは人生で2度目で、初めて見たのは新潟にあるワイン醸造所でした。そこでは地下にあるワイン蔵に雪室の冷気を送り込んで低温熟成させていたのですが、5℃以下の低温で湿度90%以上に保たれているとワインにとっていい効果が得られると言っていました。

在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。
雪室の中では、ソバ、味噌、大根、日本酒、発酵食品などいろいろなものが熟成されていました。大根は甘みが強くなり、日本酒はまろやかな仕上がりになるそうです。そばは新そばの風味や鮮度が長持ちし、そばの味が最も劣るとされる夏に鮮度の高い蕎麦が提供できると地元のそば店では好評だそうです。

在来そば・米・発酵食品などを低温熟成させる「勝山雪室」を視察してきました。

雪室そばは期間限定にはなりますが、勝山市内の限られたそば店にて味わうことができます。ご興味のある方はぜひ、ご賞味ください。

▼雪室で寝かせた蕎麦「雪室そば」をぜひとも、ご賞味ください。
https://www.city.katsuyama.fukui.jp/soshiki/11/886.html

▼詳しくは勝山市ホームページ
大地の恵み「雪」を活用した新たな魅力「奥越前かつやま雪室」

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【関西エリア】G20サミットに伴う交通規制の影響による配送遅延について。

いつも越前そば粉製造元カガセイフンをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

6月27日(木)~7月2日(火)、大阪市内で「G20サミット」が開催されることに伴いまして、大阪府内で大規模な交通規制が行われる影響で関西地方の一部地域へのお届けに遅れが生じる可能性があるため、下記の地域で一部サービスを一時的に中止するとの連絡が運送会社各社よりありました。以下、対象地域へのお届けに関しまして、6月27日(木)~7月2日(火)の間はサービスのご利用はできませんので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

【対象地域】
・大阪府(全域)
・兵庫県(芦屋市、尼崎市、伊丹市、西宮市)

【サービスの一時中止】
・お届け日指定
・配達時間帯指定
・クール(チルド)宅急便
・タイムサービス

以上、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。

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福井県美山町味見河内地区で行った「焼畑でそば作り交流会」の活動が福井新聞[2019,5,10]に掲載されました。

福井県美山町で行った「焼畑でそば作り交流会」の活動が福井新聞[2019,5,21]に掲載されました。

焼き畑でソバ「うまくなる」

福井の団体 いわれ検証 成分検査で推察

ソバは焼き畑で育てるとうまい-。
そんな仮説を検証しようと、福井市味見地区河内町の山中の焼き畑でソバ栽培に取り組む市民グループ「焼き畑でそば作り交流会」が、取れた実の成分検査を県食品加工研究所に依頼。焼き畑産のソバは平地産に比べてタンパク質の割合が高く、甘皮部分が多く含まれるため風味や香りが強いと推察できることが分かった。

交流会は、「焼き畑で作ったそばはおいしい」とのいわれを実際に確かめていようと、会長の由田昭治さん(76)ら県内そば愛好家が2016年に結成。焼き畑で伝統野菜「河内赤かぶら」を生産している川北強さん(70)の協力で斜面の畑を借り、在来種のソバ作りに挑戦している。

焼き畑は、獣害や天候に左右されやすいため、並行して集落内の平地でも栽培。毎秋の収穫祭で参加者が食べ比べると、やはり焼き畑産の評価が高かった。データの裏付けも求め、昨秋に焼き畑産と平地産のそば粉の検査を県食品加工研究所に依頼した。

甘皮多く 風味際立つ

検査結果によると、焼き畑産はたんぱく質の割合が13.0%と平地産より2.1ポイント高く、殻と実の間のたんぱく質を含む甘皮部分が多いと推察された。県内では、実を甘皮ごと挽いてそば粉にするのが一般的で、これによって強い風味と香りが出る。甘皮の豊富な焼き畑産は、福井のそばの良さが強調されているといえそうだ。

焼き畑でのソバ栽培は、宮崎県などでブランド化されているが、福井県内では例がない。今回の検査だけで特徴を結論付けられないものの、メンバーは「我々が味わいながら感じてきたことが、数字にも現れた」と自信を深める。由田会長は「福井にはそば通がたくさんいる。焼き畑のそばが高くても売れるような銘柄になっていく可能性はあるのでは」と夢を膨らませている。

川北さんは、ソバ栽培が限界集落の同市味見河内地区町にとっての希望にもなり得ると考えている。「労働の過酷さもあって、赤かぶらの農家は少なくなった。ソバ作りが定着すれば、集落の活気になるはず」。伝統の焼き畑栽培が守られていく意味でも、ソバ栽培の広がりに期待している。

↑記事ここまで


「焼畑でそば作り交流会」というグループが美山町でソバ栽培をしているという事は前々から知っていて、確か2年ほど前に焼き畑栽培のそば粉を少し分けていただきました。その年は豊作だったとのことで収量は上々だったようです。でも、試食をしてみたところ焦げ臭い香りというか畑を焼いた時の灰のような香りがそば粉にも感じられて、畑を焼いた香りがなぜソバ粒にまで移っているのかとても不思議で興味深い体験をしたことを覚えています。

翌年、参加メンバーに加えていただいて焼畑そば栽培とはどういうものかを経験させていただいたのですが、通常のソバ栽培に比べて2倍も3倍も手間がかかり想像以上の過酷な作業の連続に驚きました。年齢の若い僕でもこれだけキツい仕事を僕より年を重ねている味見河内地区の方々は赤かぶらで毎年されていたのか・・と思うと、それはいくら味や品質が他の追随を許さないとしても衰退して止む無しと思ってしまいます。赤かぶら栽培に誇りと自信、そして命をかけていないととても続けられない仕事です。

僕が参加した年の作柄は、前年の豊作とは打って変わって大凶作となりました。播種後の干ばつで種そばが発芽しなかったことが大きな理由。その後、再播種してポツポツと生育したものの、そのころには時期がズレてしまっていたので思うような収穫量は見込めませんでした。しかし、風味や味は前年の焼けた炭のような香りとは別物で、在来そば本来の穀物味というか野趣あふれる味わいが濃く、香ばしく甘い香りも茹で上がった瞬間から一気に鼻に立ち上ってくるというくらい強いもので、本来の作柄の良い福井在来種とはこういうものだ!ということを改めて感じました。

焼き畑そばの高付加価値については大きな期待を持っていますが、昨年、一昨年の作柄のあまりの違いを考えると記事にもある通り今回の検査だけでは特徴を結論付けられませんし、それに必要な過酷な労働をはじめ、自然まかせの作物である以上、どうしても天候に左右されたり作柄が安定しないなど、多くの方に食べていただけるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。


焼き畑そば栽培に興味がある方へ

焼畑そば栽培を体験してみたいと思っている方、「焼畑でそば作り交流会」に参加してみませんか?メンバーは、30代~70代まで幅広い年齢層で活動しています。
ほぼ全ての栽培工程のが手作業で一つ一つの作業が後の作柄や収量に形になって現れるので、農業とはどういうものか?普段何気なく口にしている蕎麦はどのような実からできているか?という体験型の勉強になります。

▼おおまかな作業スケジュール(7回~10回)
畑焼→ 播種(種まき)→ 獣除け電気策設置→ 電気策立て直し→ 収獲→ 精選・研磨→ 収穫祭(製粉・試食)
※干ばつや台風、長雨などの自然災害や獣害によって、播種や電気策の立て直しの工程を繰り返すことがあります。

▼開催期間
7月中旬~12月中旬の土曜日か日曜日
日程はソバの栽培状況によって都度、決められます。
作業日は参加者が集まりやすい週末が中心で、基本的に自由参加ですので、その日に参加できる方で作業します。自然災害や獣害などによって緊急措置が必要な場合は、参加可能な人員で平日にも作業することがあります。

▼作業時間(1回あたり)
午前中の3時間

▼場所:福井県美山町味見河内地区

お帰りの際には脳卒中に効能があり美肌の湯ともいわれている「伊自良(いじら)温泉」にどうぞ。入浴後は肌がつるつるです♪

▼会費:若干(栽培に使用する資材の消耗品と試食の材料費程度)

▼お問い合わせはこちら→(お電話・問い合わせフォーム

【関連記事】
「焼畑そば栽培2018(前編)」福井県美山町で行った焼畑そばの播種作業。

「焼畑そば栽培2018(中編)」福井県美山町で行った焼畑そばの播き直しから収穫作業。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。

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福井在来種の蕎麦を楽しむ「ふくいのそばを食す会」が東京・神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。

3月6日(水)、そばの消費量が多い東京都内の実需者等を対象に、講義や試食などを織り交ぜたプロモーションイベント「ふくいのそばを食す会」が東京神楽坂にある そば・郷土料理 九頭龍蕎麦さんにて開催されました。そば産地福井の生産環境、生産技術、在来種の特性等をPRし、産地ブランドとしての認知度を高め、県産そばの流通・消費拡大を図ることが目的です。我々、福井のそば粉屋も4社が集まりこのイベントを盛り上げました。

九頭龍蕎麦さんでは、自家製粉した福井県産そばの使用にこだわっており、越前漆器や越前焼、越前和紙といった福井の伝統工芸品をふんだんに取り入れた繁盛店で、店主自ら蔵元を訪ね歩いて取り寄せている地酒は福井でも味わえないものも多数揃えてあります。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。
会場には食に精通している関係者の方々が30名以上お越しいただきました。みなさん初めて知る福井のそば事情や在来種の話に耳を傾けてくださり、メモを取る方や説明を録音される方など、我々以上に真剣に表情に身が引き締まる思いでした。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。
中央のテーブルには、福井県内で収穫された在来種のそばの実(玄そば)が4種類と品種改良された玄そばが1種類の計5種類が展示されました。左から大野在来種、美山南宮地在来種、丸岡在来種、今庄在来種、そして夏に収穫されたキタワセ種です。

福井県では在来種のみ栽培しておりますが、夏の時期だけは一部の圃場でキタワセソバを栽培しています。なぜ夏はキタワセで在来じゃないのかと言いますと、福井在来種は秋型で夏向きではないからです。夏に在来を植えても花は咲きますが実を結びません。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。
さて、まずは福井在来種と改良品種の香りの違いを感じていただくために「そばがき」ならぬ、「椀がき」作り体験をしていただきました。そばがきは小鍋にそば粉と水を入れて火にかけ、少しずつ練り上げていきますが、椀がきはお茶碗にそば粉を入れて熱湯を注ぎ、一気に掻き上げます。この時に熱によって沸き立つソバの強い香りを感じていただこうという趣向です。

そば粉は福井在来種(大野在来)と改良品種(キタワセソバ)の2種類。
グループごとに体験していただいて、どのテーブルからも香りの違いについて声が上がっていましたが、在来種については「甘い良い香り!」というお声が上がったのが嬉しかったですね。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。

続いて今回のメインとなるお蕎麦の食べ比べ♪
福井県在来種そばを使い、挽き方・麺の太さの異なる2枚のそばを実際に食べ比べてもらうことで、在来種の持つ特徴と福井の食文化を深く理解してもらおうというもの。

1枚目は、細かく挽いたそば粉を細打ちした「せいろ蕎麦」。
皿は越前焼、お盆と箸は越前漆器。お蕎麦のほんのり緑色が写真では伝えられませんが、実によく映えます。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。
喉越しでいただく細打ちそばは、鼻から抜ける在来種特有の香りがたまりません。
お出汁はつけずにそのままで十分美味しい。合間に出汁を口にちょっと含むくらいで十分です。

2枚目は粗く挽いたそば粉を太めに打った「おろし蕎麦」。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。
こちらはこちらで噛むほどに穀物味があって味わい深い。
みなさん、つけ蕎麦スタイルで食べていたので、ぶっかけスタイルでも楽しんでいただいたら、蕎麦、大根おろし、ネギ、かつお節の一体感に驚かれていました。蕎麦の香りは大根やネギの香りでぼやけてしまいますが、やっぱり三位一体となったぶっかけおろし蕎麦は最高に美味いですよね。

参加者がそばを食べ終わる頃に地酒とちょっとしたおつまみが出ました。

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。

一番上から時計回りに、まぐろのそばの実とろろがけ、小鯛の笹漬け、カニ身のにぎり、上庄里芋の煮っ転がし。最初は華があるカニに歓声が上がりましたが、食べ終わった後は一番地味な「里芋が美味しい!」という声が多く聞こえました。海老芋に似たねっとり食感と素朴な土の香りは日本人の心をくすぐりますね。

私たち製粉業者がそれぞれのテーブルに分かれて福井在来種の良さや素晴らしさはもちろん、福井の食の豊かさや奥深さなども一つ一つ丁寧にお伝えすることによって、来場者の方々にちゃんと福井を知っていただけたのではないかと思います。また近いうちにこのような機会を設けて福井の食を発信し続けていきたいです。

▼翌日の県民福井(首都圏だより)に掲載されていました。[2019.3.7]

福井の在来種を味わう「ふくいそばを食す会」が東京神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。

都内で県産そば舌鼓 食す会

福井県産のそばをPRする試食会「ふくいそばを食す会」が6日、東京都新宿区の九頭龍蕎麦本店であった。都内のそば店主や料理家、雑誌編集者ら約30人が招かれ、県産在来種で作られたざるそばや越前おろしそばが振舞われた。

試食会を主催した「福井そばルネッサンス推進実行委員会」の会長で自身も福井市でそば店を営む宝山栄一さん(62)が「福井のそばはワインで言えばブルゴーニュ、コーヒーで言えばキリマンジャロ。福井にはそれだけ誇れるそばがある」とアピール。参加者らは宝山さんの説明を聞きながらそばを試食し「香りが強くて、味もいい」などと感想を言い合った。そば店主からは「年間の生産量はどれくらいですか」などの質問も相次いだ。

主催の実行委は、県内のそば店や製粉会社などでつくる各組合や連絡協議会、県と県内8市町などで構成。県産のそばの販路拡大を図るため、都内で初めて試食会を開催した。

▼福井新聞にも掲載されていました。[2019.3.13]

福井在来種の蕎麦を楽しむ「ふくいのそばを食す会」が東京・神楽坂の九頭龍蕎麦にて開かれました。

福井のそば 東京でPR 編集者、店主招き食す会

東京で福井県産ソバの知名度アップと消費拡大を図ろうと、「ふくいそばを食す会」が6日、東京・神楽坂のそば店で開かれた。食に関する雑誌の編集者、都内のそば店主ら約30人に打ちたてのそばを振舞い、香りと味の良さをPRした。

県、生産地の8市町、生産者団体などで作る「福井そばルネッサンス推進実行委員会」が、食総合プロデューサー金丸弘美さんの協力を得て初めて企画した。
同実行委の宝山栄一会長が「注目を集めている福井のそばを味わってもらいたい」とあいさつ。斉藤製粉所(福井市)の齊藤稔社長が県産ソバについて「昔ながらの在来種を県下全域で栽培している。多くの在来種が残っているのは福井県だけ」と紹介。小粒で皮が薄く実が詰まっているのが特徴と話し「香り、味に深みがある」とアピールした。

参加者はそばがきづくりを体験した後、おろしそばとざるそばを地酒と共に堪能。江東区にそば店を構える田中栄作さんは「他県のソバに負けないブランド力があると思う。東京のお客様にもPRしたい」と話していた。

▼関連記事
・農耕と園芸オンライン[カルチベ](2019.3.20)
香りと味が引き立つそばにこだわる!「ふくいそばを食す会」で出逢った在来種の魅力

・JURACA(2019.03.13)
福井のそば、東京でPR
 
 
[そば・郷土料理 九頭龍蕎麦]
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3丁目3
TEL:03-6228-1886
営業時間:[月~金] 11:30~14:30(LO14:00) 17:30~23:00(LO22:30)/[土]12:00~23:00(LO22:30)/[日祝]12:00~21:00(LO20:30)
定休日:不定休

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第4回「福井ふるさと企業表彰」ものづくり部門の優秀賞にそば粉製造業としてカガセイフンが選ばれました。

第4回「福井ふるさと企業表彰」 ものづくり部門において、そば粉製造業としてカガセイフンが表彰されました。

福井ふるさと企業表彰とは?

福井県産業の振興や地域経済の活性化に貢献している中小企業等にスポットを当て、そのキラリと光る優れた取組み等を表彰しています。また、受賞にはならなかったものの、優れた取組が認められた企業については、ふるさと企業として認定しています。→福井県ホームページへ

第4回「福井ふるさと企業表彰」ものづくり部門の優秀賞にそば粉製造業としてカガセイフンが選ばれました。
選ばれた取組としては、創業以来受け継がれた地元産の石臼を使って、福井県産のそば(在来種)を製粉している点や、配達可能なエリアであればご注文をいただいてから製粉を始め、挽き上がったらすぐに配送し、発送の場合には運送会社さんの集荷時刻を逆算して挽きたてをすぐに出荷することを徹底している点。その他に地域貢献として、福井県産そば(在来種)を贅沢に使ったそば茶の開発や、福井県産そば粉を海外市場に向けた取組みによって福井県産そばの消費拡大に貢献したことを評価していただきました。

第4回「福井ふるさと企業表彰」ものづくり部門の優秀賞にそば粉製造業としてカガセイフンが選ばれました。
福井県知事より表彰状をいただきました。
表彰される機会なんてなかなかないことなので光栄の極みです。私自身、壇上で表彰状をいただくのはおそらく小学校以来だと思います(笑)

第4回「福井ふるさと企業表彰」ものづくり部門の優秀賞にそば粉製造業としてカガセイフンが選ばれました。私が福井に戻り家業を継いでから14年が経ちます。
これまで微力ながら傾きそうな会社にテコ入れし、私どもの仕事を評価していただけるお客様との繋がりやご縁もたくさんいただき、さらに新しい仲間や家族が増えたことは最高の喜びであり、今回の受賞によって初めて会社に貢献できたのかなと感じてます。

今年、カガセイフンは創業142年目を迎えます。これからも福井のソバに惚れ込み、私たちを支えてくださるみなさまに心から感謝し、家族の一員である石臼たちを労わりながら、身を粉にしてこの事業を続けていきたいと思っています。今後とも福井県産そば粉ならびに越前そば粉製造元カガセイフンをよろしくお願いいたします。

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2019年も越前そば粉製造元カガセイフンをご愛顧いただきますようお願いいたします。

2019年も越前そば粉製造元カガセイフンをご愛顧いただきますようお願いいたします。

平成のお仕事が全て終了しました。
年越しそば粉をご用命いただきましたお客様に心より感謝申し上げるともに、石臼たちの頑張りを労いたいと思います。
2019年もカガセイフン ならびに、グルテンフリースイーツ専門店「そばのおと」をご愛顧いただきますようお願いいたします。

越前そば粉製造元カガセイフン
代表取締役:六代目
加賀 健太郎

▼カガセイフン オンラインショップ
http://www.soba-sueyoshi.co.jp/

▼グルテンフリースイーツ専門店「そばのおと」
https://sobanooto.jp/

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「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。

いよいよ焼畑そばの振る舞い会が開かれます♪
まずは製粉作業から・・・の前に、目視で夾雑物を取り除く作業から始めます。

こうやって白い板の上に玄そばを入れて板を揺らしながら玄そばに紛れている小石や茎などを取り除いていきます。これがいわゆる精選というやつです。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
精選した玄そばは手挽きの石臼で丁寧に挽いていくのですが、この工程が人によって最も個性が出るところ。最初は誰もがゆっくり丁寧にできるんですが、継続的に力が必要でとにかく根気のいる作業なので、次第に飽きてきたり嫌になってくるんですよね(笑) 美味しいものを作るためにいかに手間暇を惜しめるかが大切だなぁとこの製粉作業を通して感じました。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
僕ももちろん製粉させていただきました。
手のひらで2杯分を10分ほどで製粉したところです。投入量は粉の出方や出てきた粉の粒度を見て加減しつつ、回転数もなるべく一定を保って均一なそば粉になるように心がけました。僕は根気がない方なんですが、粉挽きは性に合ってるんでしょうか。1時間以上続けても嫌になることなく楽しくやらせていただきました。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
挽いたそば粉は篩にかけて、篩に残った粗粒はもう一度、石臼にかける。
これを繰り返して貴重な玄そばを残らず粉にしました。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
さて、お待ちかねのそば会。
最初は製粉所で製粉してもらって焼畑そば。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
そばの皮を取って丸抜きを製粉したものなので色は白くほのかにホシが飛んでいます。良く言えばすごく上品で甘みを感じる素朴な味わい。悪く言うとせっかくの焼畑の良さが失われてしまっているような印象でした。

2つ目は山を下りた平地でも1か所焼畑そばを作っていたのですが、それを皮付きの玄そばごと手挽きした蕎麦。種は私たちが普段扱っている福井在来種と同じものですが、栽培された場所の気候風土が作り上げた味わいといいますか、挽きぐるみにしているだけあって穀物味があって濃厚でした。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
最後に汗水たらして頑張った山の焼畑そばを手挽きしたそば。
2つ目の蕎麦との違いは、平地で栽培したか山で栽培したかの違いしかないのに全然別物でした。穀物味はさらに強く、香ばしい香りもある。みんな一丸となって手挽きした気持ちが込められているということもあって、参加された皆さんが一番美味しい!と言っていました。

「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。
今回、焼畑で栽培から収穫、製粉、そば会と一連のそば作り体験をさせていただいて、とてもいい勉強になりました。普段から農家さんやそば屋さんとは密にお話をしているものの、日々、製粉ばかりやっているとその前後の工程がどのように行われているかということが見えなくなってきます。

こうやってみなさんとともに同じ目標に向かって協力し、楽しさや苦しさを分かち合い、最後に美味しい!という体験ができることは幸せなことです。また来年も機会があれば参加したいと思います。

カテゴリー: 福井県内に育つそばの様子 | タグ: | 「焼畑そば栽培2018(後編)」福井県美山町で行った焼畑そばを手挽き石臼製粉して手打ちそばを味わう。 はコメントを受け付けていません