京都河原町の高瀬川沿いをゆっくり散歩するのが大好きです。
人がそんなに多くないし車の行き交いもほどほどなので、情緒あふれる景色とノスタルジックな雰囲気を楽しみながら地元の方々の生活も垣間見ることができて、なんかいいなぁ・・ってしみじみ感じるんです。
京都河原町駅(阪急京都線)を降りて高瀬川沿いにちょっと下るとランチ限定でお蕎麦が食べられるお店があります。
kiln(キルン)さん。
こちらのお店は1階がカフェ、2階は薪を使った大きな窯で調理したお料理とワインがいただけるレストランなのですが、なんと昼限定で「蕎麦kiln」というそば屋さんになり、2020年3月までの期間限定で営業しているとのことです。
解放感のある店内には丸太をカットして作られた重厚なテーブルと窯が中央に備えられてあり、レンガを積み重ねて作られたキッチンに目が奪われます。ここに座るだけでお料理が美味しく感じるような気がしてすごく落ち着きます。
奥には団体客が座れるベンチシートとテーブル席。
新木が飴色になっていく様を感じられるのがいいですね
メニューは定番のラインナップを軸に2種類の定食を選ぶことができます。
鯖寿司定食(+650円)は鯖寿司の他にだし巻き卵、煮物、香の物がついたセットで、いなり寿司定食(+450円)は鯖寿司がいなり寿司に置き換わるセットです。
冬季限定メニューは、蕎麦どうふのあんかけそば(1,300円)。
まずはもりそばから始めて種物へ流れるか、それとも京都と言えばネズミ大根だから辛味大根のおろしそばを食べてシンプルなかけそばを手繰るか・・、でも京都の鯖寿司も絶対美味しいやつだし、冬季限定の蕎麦どうふあんかけも捨てがたい・・。
メニューが僕のツボをいくつも押さえるので、どれを食べるか本当に迷いました笑
最終的にまずはダイレクトにソバを味わいたいと思って、そばがき(900円)をお願いしました。
ほど良い固さで練り上げられたそばがきからいい香りが立ち上ります。
天然塩とだし醤油、薬味にはおろしたての本わさびが添えられています。
柔らかすぎず固すぎず。粗挽きなんだけど舌に触らず、口に含むとサラッと解ける。
いい仕事です。こういう上等なそばがきってなかなか出会えないんですよね~。
そして、もりそば(900円)。
こんもりと盛り付けられたお蕎麦が上品でかわいいです。
よく見るとそばがきに使われているそば粉とは違っていて、粗挽き感は残っているものの表面はとてもなめらかでみずみずしくソバの甘みが出ています。蕎麦に力があるから何もつけずに味わうことができるし、出汁はたまに口に含ませるくらいで十分です。
細打ちでも太打ちでもない、やや平たい麺線は噛み応えがありつつ、のど越し良く後引く美味しさ。最後に鼻から抜けるソバの香りと甘みが口に残って京都の水の良さが伝わります。
この店舗での営業は、2020年3月末までだそうですが、いづれちゃんとした店を構える予定だそうです。このそばがきがこれからも食べられると思うと嬉しくなります。
ごちそうさまでした。
[soba-kiln(蕎麦キルン)by kiln]
住所:京都府京都市下京区 西木屋町通四条下ル船頭町194 村上重ビル2F
TEL:075-353-3555
定休日:水曜日
営業時間:昼11:00~14:30