全国高校生そば打ち選手権大会(そば打ち甲子園)の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。

おはようございます。

昨日、福井市啓新高校にて、全国高校生そば打ち選手権大会の福井出場校(啓新高校、科学技術高校、丸岡高校)が、東京本選を想定した模擬競技がありました。
会場となった啓新高校調理室には、啓新高校と科学技術高校2校の出場校が顔を揃え、講師である県麺類業生活衛生同業組合の理事長をはじめとする組合関係者や各メディアが見守る中、行われました。

全国高校生そば打ち選手権とは

2011年から始まった高校生のそば打ち日本一を決める大会。
日本麺類業団体連合会が主催。団体と個人の部が行われ、いずれも40分の制限時間内に計1㎏の蕎麦を打つ。団体は、4人が4分交替で打つ。いかにミスなく丁寧に麺を完成させるかを競う。2015年度は団体に25校、個人に14人が出場する。

全国高校生そば打ち選手権大会の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。

競技に用いるそば打ち道具は高校生だからと言って簡易的なものではなく、全日本素人そば打ち名人大会でも使用されるような本格的なものです。
40分という限られた時間内に1㎏(そば粉800g+つなぎ粉200g)の蕎麦を水回しからこね、のし、たたみ、切り、後片付けまで行う競技で、一人がすべて行う個人の部と、4人一組で行う団体の部があります。いつもは練習用のそば粉を用いておりましたが、今回は本選を想定した模擬競技の為、そば粉の本選同様のものを使用します。

全国高校生そば打ち選手権大会の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。

手前の女子生徒が個人の部出場者(啓新高校調理家)。奥が団体の部出場者2校です。
1人で行うと自分のペースで行える反面、一つ工程にミスが生じるとすべての工程に影響する。団体戦ではチームワーク力が問われます。1人1人自問自答しながらそば打ちを行っている姿が実に初々しく熱いものを感じます。

全国高校生そば打ち選手権大会の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。

切り終えた生そば。
この日、湿度が高くジメジメとしていたことと、そば粉が吸湿していたことにより加水率がやや低めだったと思いますが、どのグループも多加水になってしまったようです。今までの練習通りにいかないのがそば打ち。その日の気温湿度、自分の体調を視野に入れて微妙な水の加減ができるかどうかがポイントとなります。

全国高校生そば打ち選手権大会の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。

全てのそば打ちが終了し、理事長から総評がありました。
そして今回同席したそば店の店主さんと私からそれぞれプロの目から見たそば打ちの注意点や気づいたこと、そば粉屋としてそば粉を扱う難しさなどを話させていただいて、生徒一人一人の感想を話してもらいました。ライバル校同志、とても刺激になったと思いますし、僕自信も昔を思い出しながらまた1から頑張っていこうという気持ちにさせてもらいました。

この全国高校生そば打ち選手権大会の模擬競技の様子が[日刊県民福井] と [福井新聞]に掲載されていました。

全国高校生そば打ち選手権大会の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。[日刊県民福井 掲載記事(2015.7.28)]

そば打ちに青春懸ける 県内3校の16人出場

「来月 全国高校生そば打ち選手権大会」
第5回全国高校生そば打ち選手権大会が8月21日、東京で行われ、啓新、科学技術、丸岡の3校から16人が出場する。県内からの挑戦は初めてで、生徒たちは「そばどころ福井」をアピールする関係者らの期待も背負う。

組合も期待「技を伝える」

きっかけは、県内でそば打ちに関わる人たちによる働き掛け。県麺類業生活衛生同業組合は昨夏、啓新高校でそば打ちを行い、全国大会へ出場したい生徒を募った。坂井市丸岡町のそば打ち愛好会も地元の丸岡高の生徒に呼び掛けた。科学技術高からは、福祉施設訪問のためにそば打ちを学びたいと、ボランティア部が手を上げた。

啓新高は調理家の2年生5人が出場する。昨年9月から、組合員の指導で週1回の練習に取り組んできた。今は40分で打ち終えるが、当初は2時間かかった。個人戦に挑む中本希羅々さん(16)は「簡単そうに思っていたけど、やってみると難しい。でもだんだん上手になってきた。おいしくできると本当に嬉しい」と魅力を語る。
昨年末には、上達が感じられないスランプに陥った。乗り越えたきっかけになったのは、周囲の人の試食を始めたこと。教員らに食べてもらうことで緊張感が高まり、一気に腕を上げた。5月からは週1回の自主練習を行うなど、気合も高まる。

27日には、福井市文京4丁目の啓新高で県内模擬大会があり、本番を想定した競技が行われた。県麺類業生活衛生同業組合の宝山栄一副理事長は「第1回大会からずっと出場させたかった。長年磨いた技を若い人に伝えることで、福井が本当のそばどころになる。後輩に受け継ぎ、長く出場を続けてほしい」と熱い期待を込めた。
中本さんは「課題はそば粉に入れる水の量と入れ方。まだまだ学ぶことはあるけれど、目指すは団体と個人で3位入賞です」そば打ちに青春を懸ける高校生たちの暑い夏が始まる。

全国高校生そば打ち選手権大会(そば打ち甲子園)の福井出場校が、東京本選を想定した模擬競技を行いました。[福井新聞 掲載記事(2015.7.29)]

そば打ち甲子園 表彰台を 来月東京、県内3校出場

「啓新、科技12人 福井で合同練習」

8月21日に東京で開かれる第5回全国高校生そば打ち選手権大会(そば打ち甲子園)に出場する啓新、科学技術の生徒が27日、福井市の啓新高校で合同練習に臨んだ。本番を想定し、生徒たちは真剣な表情でそば打ちに汗を流した。
同大会は日本麺類業団体連合会が、手打ちそばの継承を目的に2011年から開催。制限時間40分でそば粉8割・小麦粉2割の「二八そば」1㎏をいかにミスなく丁寧に仕上げるかを競う。4人1組で4分ごとに交代してそばを打つ団体戦と、個人戦がある。本県からの参加は今年が初めてで、両校と丸岡高校の3校が出場する。

県麺類業生活衛生同業組合などが若者へのそば打ち普及の一環で、昨年から大会参加を見据えて指導。合同練習は、同組合が本番の雰囲気を知ってもらおうと企画した。
生徒12人が参加。そば粉に水を混ぜる「水回し」、生地をこねる「練り」など各工程を、手元を確かめながら丁寧に進めて行った。終了後、同組合の宝山栄一副理事長(59)は「そば粉に混ぜる水の量は慎重に見極めることが大事」などとアドバイスしていた。

個人戦に出場する啓新高2年の中本希羅々さんは「どんどん技術が身につくのが楽しい。大会では、団体のみんなと力を合わせて表彰台を目指したい」と意気込んだ。

[7月28日(火)]
天気:曇り
石臼工場内室温:26℃
石臼工場内湿度:57%
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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
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