こんにちは!
今日は午後から天気が回復して過ごしやすい気温になりましたが、5月も中ごろだというのに福井は梅雨のようにしとしとと雨が降って、寒い日も意外とあったりするので長袖がなかなか手放せません。
晴れた日との気温差がありすぎるせいか、風邪が流行しています。僕が発端かも・・
これから暑い夏に向かいますが、みなさまお体ご自愛くださいね。
今日はお問い合わせいただいたお客様の試作品作りに時間をかけた1日でした。いわゆる特注、オリジナルのそば粉です。
お陰さまで全国から色々なそば粉のお問い合わせをいただきます。
そのたびにお客様の形にしたい蕎麦のイメージや想いを考え、試作しながら日々勉強させていただいております。
今日は合計6種類のそば粉を試作品として発送しました。
お客様のご要望をお聞きしながら頭の中で大ざっぱに構想を立てていきます。
玄そばの産地、使用する石臼、挽き方、回転数、仕上げの篩などの条件を細かく変えることで、同じ玄そばから全く違うそば粉が生まれます。
「もう少しホシがプツプツと浮かぶように・・」
「もう少しすっきりした透明感があった方が・・」
「もう少し食感にプリプリ感を・・」
「もう少しこのお店のそばの雰囲気を・・」
など、みなさま色々な表現でイメージを伝えてくださいます。
表現にはその方その方に個人差がありますし、育った環境や自分が見てきた蕎麦の形や目指したい蕎麦というのがありますので、お電話ではなかなか汲み取れない部分があります。でも試作品を試していただきながら、時にはご来社いただいたり訪問したりして、直接、お話をお聞きする。また、お蕎麦屋さんにも実際に足を運びながら少しずつイメージを形にしていく、お客様とともにモノづくりをしていくというのは、本当に面白いものです。最高です!
蕎麦は同じそば粉を使っても、打ち手の技術はもちろん、打ち方のクセによっても仕上がりが違います。また、茹で方によっても変わってきますので、そば粉を挽くところから茹で上げるところまで微妙な違いが結果として大きな違いとなって表れます。よく、「同じそば粉を使ってるのに、何度打ってもあの人が打つ蕎麦の様にならない」という声を聞きますけど、そういった条件が重なり、その人しか打てない、表現できないお蕎麦になるんですね。そういうところにもそば打ちの魅力というのがあります。
挽き上がった試作品はすぐにパックして、できるだけ早く打っていただけるよう発送します。
製粉から時間が経つと変化してしまいますからね。
今回、試作したオリジナルそば粉、どのようなお答えがいただけるか怖い反面、とても楽しみです。
[5月16日(水)]
玄そば産地:福井県福井市産(完熟品)、丸岡町産、永平寺町産(完熟品)
天気:曇り
石臼工場内室温:21℃
石臼工場内湿度:48%
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福井県産の石臼挽き越前蕎麦粉は、カガセイフン本社工場で製粉しています。
営業時間(月~金)8:30~18:00 休業日:土日祝
挽きたて越前そば粉の通販やお取り寄せは、オンラインショップの末吉の越前そば粉をご利用ください。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
■越前そば粉屋5代目社長:加賀龍夫のブログは、蕎麦粉は人生。
■越前そば粉屋おかみのブログは、石臼で挽く越前蕎麦が大好きなおかみ。
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