先日、農家さんがいらっしゃって、比較的成長の早いそばをサンプルをとして持ってきてくださいました。
まだ、早刈り新そばとして収穫するにしても早い、かなり未熟なソバでしたが、粒はふっくらしていてツヤがあり、黒化率の低いそばの実を口に入れてかじってみると、まだ未熟すぎるゆえ若々しい若葉の香りばかりが強くてソバの風味はあまり感じませんでした。それでも甘みは十分、新そばの期待が高まりました。高温障害で収穫量が見込めない地域もいくつか報告されています。今後、台風の影響がなければ昨年よりは獲れそうです。
早速、挽きぐるみの粉にして打ってみました。
早刈りの早刈り新そば粉。
写真では色がうまく伝えられないのですが、皮ごと挽いているのに抹茶のようなグリーン色です。
用意した蕎麦粉は二八で700g
獲れたての挽きたてじゃないとこんなにしっとりしないんじゃないか・・・
というくらいしっとりしていて蕎麦粉が勝手に加水率を決めているかのような気がしました。
いつもよりもちょっと気をつけて微調整
加水は42%でしたが、ちょっと玉が柔らかかったので40%強でぴったりだったかも知れません。
円すいにしても緑色でした。
写真でうまく伝えられないのが悲しいです。
新そばを打つのって、なんでウキウキするんでしょうかね。
打ちながら立ち上る香りや色み、食べさせたい相手を思い浮かべながら打つからでしょうか。
なんか優越感に近い何かがあります。
ボーっとしていたら麺帯が歪んでしまいました。
雑念が多すぎるんですね。
粉奈屋4代目である僕の祖父が使っていたそば切り包丁です。
持ち手が取れて裸になっても、このまま使っていたら慣れてしまって普通の包丁が逆に持ちにくくなってしまいました。
かなり未熟だったのでそばらしい香りや旨みは弱かったけど、挽きぐるみなのにツルっとモチっとした食感と粗挽きののど越しが心地よいお蕎麦ができました。
何もつけずに美味しくいただきました。
福井の新そばは11月中旬頃の入荷予定です。
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