福井市内に育つそば畑は満開ですが、ソバの他科受粉と虫の交配で上手く結実するか心配です。

おはようございます!

窓を開けるとちょっと肌寒いけど心地よい風が吹き抜けるいい朝です。
今日も気持ちよくお仕事できそうです。本日もよろしくお願いします。

福井市内のそば畑の様子をお伝えします。
播種後に大雨の被害を受けなかったエリアでは、ソバの花が満開です。
そば独特の肥料のような花の香りを漂わせて虫を呼び込み、交配を促しています。

福井のソバの生育状況が心配。福井市内に育つそば畑は、満開の花が咲いています。

そばは自分自身では結実はできない「他科受粉」という植物になります。
分かりやすく言うとソバには「短柱花:A」と「長柱花:B」の2タイプがあってA×A、B×Bでは受粉せず、A×Bが交配しないと結実しません。AとBはそれぞれ種や品種が違うというわけではなく、播種して成長する過程で2つに分かれます。

福井のソバの生育状況が心配。福井市内に育つそば畑は、満開の花が咲いています。

同じ畑に「短柱花」と「長柱花」が混在しており、それぞれが交配するには風任せではうまく受粉できません。
そこで、虫や蝶、蜂の働きが必要になってくるのですが、その虫たちを呼び寄せるのに重要なのがソバの花独特の香りなんです。

福井のソバの生育状況が心配。福井市内に育つそば畑は、満開の花が咲いています。

ソバの花の香りは花が咲いている2週間ほどしか感じられません。
正直言ってあまりいい匂いではないですが、虫たちにとってはたまらない香りなんでしょう。
今の時期しか楽しめない景色と香りを味わってみませんか。

[9月29日(月)]
玄そば産地:福井県大野市産(早刈り品)、坂井市丸岡町産(早刈り品)、吉田郡永平寺町産(完熟品)

天気:晴れ
石臼工場内室温:24℃
石臼工場内湿度:48%
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製粉に命をかける五代目社長と、蕎麦が大好きおかみの日記

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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 福井県内に育つそばの様子 タグ: パーマリンク