こんにちは。
今日の福井市は朝方グズついていましたが、お昼頃からお日様が指し動いていると汗が出ます。雨が続いているせいで湿度が高く、梅雨時に晴れたようなムワ~っとしたお天気になりました。
福井県内に育っている秋そばの畑は順調ですよ。
白い花が6分咲きくらいにまで開き、来週には満開を迎えるでしょう。虫を誘うために放つソバ独特の有機肥料のような臭いが一面に漂ってきています。
奥越前のここ勝山市は大きな山々に囲まれた自然豊かなところ。
今や全国に名をはせる福井県恐竜博物館や勝山を代表する酒蔵一本義があります。寒暖差が大きく山から流れるミネラル豊富な水によって良質なソバが育つためソバの産地としても名高い地域です。
北海道ほどの迫力はありませんが、福井のソバ畑も壮大で実にいい雰囲気です。
写真では分かりませんけど、蝶や蜜蜂などの虫たちがソバの花から花へ飛び交ってそば蜜を集めながら交配のお手伝いをしています。
車の音も人の声も聞こえない・・虫が飛ぶ音、風の音、水の音だけが聞こえる自然の贅沢がこの勝山にあります。
この先、秋の新そばの収穫量を左右する大きな心配事が待ち構えています。
それは・・
「大型台風」
昔は南からやってくる台風は沖縄、九州、四国と北上するとともに勢力が弱まり、福井に来る頃には強風とまではいかないほどの風が吹いて能登の方向に行きながら温帯低気圧に変わるというのが普通だったので収穫前のそば畑は被害を受けてもごくわずかでした。
しかし、現代は困ったことに勢力を保ったまま北陸にやってきます。ただでさえ強風に弱いソバなのに台風にやられたらせっかく結実した実がほとんど吹き飛ばされてしまいます。しかも、一回で終わりではなく次から次へとやってきます。昨年は大型台風が2度もやってきたため、福井市や坂井市丸岡町などの平野部は壊滅的な状況となり大凶作となりました。
今年も見事に白い花を咲かせたソバ。
台風は自然の事情だから仕方ないと腹をくくりつつも、このまま穏便に順調に収穫までさせてほしいという農家さんの切実な祈りがこの畑から聞こえてくるようです。
福井の新そばは11月上旬からの販売となります。
なお、[2015年度 早刈り新そば予約サイト]は、9月末から10月上旬に末吉の越前そば粉オンラインショップにて受付開始いたします。
本年度の早刈り新そばもお楽しみに!
[9月25日(土)]
天気:曇り
石臼工場内室温:18℃
石臼工場内湿度:79%
———————————-
■末吉の越前そば粉オンラインショップ
挽きたて越前そば粉の通販やお取り寄せ、少量のお取引
■越前蕎麦粉製造元カガセイフン
業務用そば粉、オリジナルそば粉のご提案、そば粉のサンプル請求(営業店様のみ)、営業店様、法人様のお取引
■カガセイフン企業サイト
明治以来、石臼挽きの福井県産越前そば粉をお届けする、株式会社カガセイフンの取り組み
■あなたの蕎麦がいい
製粉に命をかける五代目社長と、蕎麦が大好きおかみの日記
※このブログ内の文章や画像を弊社の了承なく複製、使用することを禁じます。