9月に入りました。今年も残すところ4か月。踏ん張りどころです。

こんにちは。すっかりご無沙汰してしまいました。

暑かった夏も過ぎて、暑がり、汗っかきのおかみでも過ごしやすくなってきました。皆様はお変わりありませんか?

7月後半から8月前半までのあの猛暑には、かなり体調を狂わされて辛かったですが、最近は戻りました。仕事にいろいろに頑張っています。

さて、前回のブログから2か月近くも書けていなかったんですね。少し書いていかないといけませんね。

7月の連休には長野と東京へ行ってきました。長野は今まで北陸からとても遠いところだったんですが、北陸新幹線の開業のおかげで、本当に近くなりました。福井から長野まで、金沢乗り継ぎで3時間ほどです。今までだと結局一旦東京まで行って、長野へ向かうのが一番時間が読めて早かったんです。それでも5時間以上かかりますので、遠かった。

さて、初!北陸新幹線!と意気込んで福井駅へ行ってみると、掲示板に「特急は全線運転見合わせ」のテロップが流れています。台風の直撃を受けて、朝から1本も動いていないとのこと。確かに駅の中は、人はごった返していても電車の音はなく、静か~でしたよ。

人も電車もいないホームです2015-07-18 11.36.50

とりあえず金沢まで行かないと北陸新幹線には乗れませんから、唯一動いていた普通列車で行こうかということになりました。でも指定席を変更してもらわないと長野までが楽じゃない。窓口の長い列に並んで、二人座れる時間のものまで延ばしてもらうと、金沢発がお昼過ぎになってしまいました。仕方がない。台風には抗えませんよね。

来た普通電車に乗ろうと思ったら、朝の時間帯に福井⇔金沢間を走っている特急ダイナスターが臨時で走るとのことで、第1列車を待って乗り込みました。

金沢は新幹線特需で人が多かったです。賑わいの中に身を置くのもいいものです。

駅やお土産物を買える百番街も改装成って、東京っぽくなってました。シャレてる?スマート?品ぞろえも豊富?金沢じゃないみたい。福井はまだほんとに田舎感がぬけませんが、私はそれでいいと思っています。福井はとっても小さな地方都市ですから。

新幹線まで1時間以上あって、何をすることもなく、荷物をもってウロウロしていると、「加賀屋」の文字が目に入りました。ここで時間をつぶすことに。軽い昼食をとることにしました。本当にいい場所に加賀屋さんがあること。美味しくご膳をいただいて、長野へ向かいましたよ。

長野で乗り換えて、軽井沢へ。この日は軽井沢で泊まりました。何故軽井沢?まだ一度も行ったことがないんです、私どもは。なので、軽井沢がどんな街なのか知りたくてここに。駅前で車を借りて、ホテルへ向かいました。

まず、大勢の人が流れていく駅向うのアウトレットモールへ行ってみます。軽井沢プリンスホテルの一部なのでしょうか?広大な敷地にたくさんのショップが立ち並んでいました。グッチ、コーチがまず目に飛び込んできました。「40%OFF」から何%OFFとか書いてある入口を通り中へ入ると人の波です。気持ちが浮き立ってきますね。

かわいい花柄のシューズが目に入り、履いてみるとなかなかいい。還暦が選ぶものじゃないのかもしれませんが、翌日から動き回るのに楽しく付き合ってもらえそうで、結局70%オフで買っちゃいました。台風のことを考えずに荷物を作っていたので、靴はサンダル風しか持ってきてなかったのも一因で、ぬかるんだ地面のためにすでに足がずぶ濡れだったんですよ。これで大丈夫、よかった。

ここで、まず1食目の信州そばをいただきました。うーん!あまり感激がないぞ!ショッピングモールの中のお店だからかな?という感想でした。

 

翌日は朝一番で出かけました。まず東御市へ向かいます。

本当なら昨日のうちにお邪魔するつもりだった弊社のお得意様「りこぼう」様へ。ただ、営業時間が11時からなので、場所だけ確認しておいてと思いました。ほとんど一本道で到着しました。

そして、もし行けるのならもう一店、もうずいぶん長いお付き合いをいただいているお店「日々茶寮連」様へも行きたかったのですが、往復一日かかると息子から言われていましたので、こちらは断念、息子に任せておくことにしました。台風は予定を完全に狂わせますね。全く~!

ここから信州のそば畑を見ようと出発しましたが、道路案内板には松本方面の渋滞情報が出ていて、ナビでの予定時間通りにはならないと実感。りこぼうさんが開店されるまでの時間をどうしようか考えていると、道路わきの案内板に目が留まりました。

「無言館」 「信濃デッサン館」と書かれています。ここから近いんだとわかり、向かうことにしました。

実はもう何年前になるのか、福井県立美術館で無言館展があり、観に行って体が震えました。こんな人たちの絵を今も大事に守っている所があると初めて知りました。戦没画学生さんが残された絵や作品です。涙が止まりませんでした。

もし行けるチャンスがあればここへ行きたいと思っていた記憶がよみがえってきました。行こう!ナビではほんの40分ほどで到着と出ています。細い道を入り、小高い丘の上に出ると右手に「傷ついた画布のドーム」があり、もうしばらくで「無言館」がありました。

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ドアを開けるともう無言の世界。写真撮影はできないので、この目にしっかり絵と作品と建物や内部の様子を焼き付けてきました。上から見ると十字に作られている建物はコンクリート打ちっぱなしの作り、ハンカチを取り出して目を抑えることが度々で、自分のすすり上げる声が人に聞こえるんじゃないかと思うくらいの響きと静寂。日本画の大作もあり、こんな才能を持っている人たちが戦争で死んでいかなくてはらないなんて、本当にもったいないし、惨い。

一通り観た後に無料の休憩所でコーヒーを飲んでいると、「絵繕い基金」にご協力をという文言が目に入りました。一人5,000円からとなっていましたが、いくらでも結構ですとの添え書きもありました。私は一口協力してきました。

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福井出身の作家 水上勉さんのご子息 窪島氏のお名前で礼状が後日届きました。あの絵たちをこれからも見せていただきたいと心から願っています。

さて、ここから東御市へ取って返して、りこぼう様へうかがいました。お昼の時間になってしまい、お忙しい時に申し訳なかったのですが、とにかくお昼をいただきました。

地場産のお野菜で作られたつきだしになるのでしょうか。野菜大好きな私は、お蕎麦がくるまでゆっくり楽しませていただきました。

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いよいよお蕎麦到着!
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お蕎麦のアップ!2015-07-19 12.21.12

 

お蕎麦の量もお値段では考えられないほどたっぷりで、美味しく大満足、幸せなお昼でした。ご主人に暫くお話をさせていただいて、この量を出されるのは大変ですねとうかがうと「そうだけど、頑張ってやってる」と言われます。私たちも手間は省かずに無駄をなくして、いいそば粉をこれからもお届けしますとお約束してきました。お得意様方は頑張っていらっしゃいます。私どもも頑張らなくては。

それから軽井沢駅へ取って返し、車を返して東京へ向かう予定だったのですが、軽井沢に近づくにつれて車が動かなくなりました。渋滞です。福井では考えられないほどの車の量と道のなさの為でしょうが、ひどい!

刻々と新幹線の時間は迫ってきているのに、もう目の前に駅レンの事務所は見えているのに動かない。仕方がなく電話して、ガソリンは現金で決済することと乗り換えの時間がないことも伝えて、横道を抜けて着きました。ああもう渋滞は勘弁して!

荷物を持って、駅を走り、ようやく間に合いました。一路東京へ!この後のことはまた書きますので。次もよろしくデス。