こんにちは。
今日は16日(木)、世の中ではあさってから3連休ですね。だからってどこへも行けませんし、家族でお墓参りに行こうかなといった感じでしょうか。そこをまた温帯低気圧に変わった台風が襲ってきます。今年は人も農作物も天候に恵まれません。残念ながら。
第3期工事になりますか、今日弊社の看板が撤去されました。
平成3年11月から始まった現工場の新築工事の仕上げ段階で設置されたこの看板は、主人(現会長)と私にとって毎日見続けた大事なものです。ここへ通い続けて30年、その間にも変遷があり、思い出深い看板ですね。
最初ここに書かれていた社名は「有限会社 末吉製粉所」でした。私の父が昭和46年に法人組織にした時につけた社名をそのままに、看板に記しました。ただ、そば粉の紙袋の住所は元のままで、ゴム印を押して現住所を表していました。
その翌年に紙袋の在庫が少なくなり、袋を新たにすることになり、そこでデザインも一新しようと各方面に知恵をお借りしつつ、現在も使用している石臼とのし棒と包丁のものに決め、住所も替えました。この時社名もちょっと変えたのです。
「有限会社 末吉製粉」として平成5年に新しい気持ちでスタートしました。なぜ「所」をとったのかは紆余曲折がありまして、説明がしにくいのですが、一因はお客様からのひと言もありました。「電話に出るときに何故ちゃんと社名を言わないの」とお叱りを受けました。若気の至りでしょうか、「すえよしせいふんしょ」って言いにくかったんですよ。そんなこともあり、看板からこの一字が外されまして、1度目のお色直しとなりました。
それから16年が経ちまして、末吉さんから私の祖父が商売一式、機械、石臼もろとも譲り受け、末吉製粉所を加賀家で営業するようになってから70年の年月が過ぎたことを契機に、もう自分の名前で商売しても不義理にはならないだろうと考え、加賀製粉の出発を決めました。
その当時はもう簡単に「株式会社」組織に出来る時代になっていましたので、組織変更と社名変更を同時に進めていました。
その最中に関東在住の知り合いから、「加賀」というと石川県を思いだして、福井とは思わない。いっそ全部カタカナにしたら?これからは世界を見ていかないとというアドバイスを受けて、「株式会社 カガセイフン」とすることに決定しました。実際、カガセイフンになってから、「何故福井なのに加賀製粉?」と電話で聞かれたことがありました。私どもの姓が加賀なんですよとお答えすると「そうなの」といった感じです。
看板の文字替え、塗り替えをして2度目のお色直しでまた綺麗になりました。
それ以来早くも12年、最近の暴風雨や豪雪のためでしょうか、本当に傷んできました。そろそろ寿命でもあるでしょう。綺麗になくなってしまいました。
会長の一言がすべてですが…。
「さみしいな」
私も同じ気持ちです。でも近いうちに設置してもらえる新しい看板で、役員社員一同心機一転頑張っていきましょう。建物の工事もやがて再開です。