粉屋の今日」カテゴリーアーカイブ

3月は去る!でも桜3月、気持ちが浮き立つ月に入りました。がんばっていきます。

3月のスタートは嬉しいことに日曜日からです。

昨年からこの2月まで何だかとても気忙しくて、仕事での気遣い、気疲れもあって、やらないといけないんだという事柄をこなしてきただけのような感覚でした。でも、せっかく私の誕生月の3月に入ったんだから、今日からは自分時間でいろんなことを進めていこうと決めて、早速始めましたよ。

今日一日は、自宅の片付けをしていました。今週中に坂井市にある粗大ごみの収集センターへ、会社にたまっている不要物などと一緒に持っていこうと思っているのですが、こういうことはやり始めるととどめがない。もう何年も使っていない食器やカーテンの古いのや本も山ほど出てきました。ためるつもりはなくてもたまるんですね。これを処分したらスッキリするでしょう。やってみてよかったこと!

日曜でも出かけなかったので、早めに夕食の支度もできて、早い時間帯に家事が終わりました。寝るまでの時間に何しようかな?そうだ!昨年の夏以来できなかった写経をしようと思い立ち、硯を取り出しました。

筆で文字を書くことは好きですが、習いに行っている訳じゃないから下手です。でも、正座して、写経紙を前にまず手を合わせて筆を執ると、無心になるように思います。「空」という状態なのでしょうか?「摩訶般若波羅蜜多心経」と一気に書くと集中してきます。お手本もいろいろで、昔の文字や崩し字で書かれているものもあります。今夜は現代版で書いてみました。

墨が薄かったですねぇ。墨のすり方が足らなかったかな?

最後に「大願成就」を祈念して自分の名前を書いて約2時間で仕上がりました。

2015-03-03 22.52.42

ようやく新しい年が来たような気持ちになりました。心のゆとりは大事ですね。

二日からは今まで溜まっていた事務の処理に、2月分の帳簿をまとめていくことに、送らないといけない書類の手続きにと手を進めています。

社長と常務は加賀市にある農家さんへ行って、加賀産の玄そばの買い付けをしてきました。国産の玄そばが不足している今年度は、少しでも入れてくださるという情報があったら出向いて行きます。

中国産玄そばの価格が高くなってきている現状では、幾分でも安い価格がつくと国内産の物と変わらないほどになることもありますので、こういったことは本当に大事です。お得意様へのご負担をなるべく小さくしたいと考えていますので、頑張っていきますね。

さて、3月から今までアルバイトとして働いてもらっていた吉川さんが、正社員となりました。

家族だけで営業していたわが社ですが、社長も今年の誕生日で63歳、私も今月60歳になり、二人ともフルで仕事をすることが少し体の負担になってきました。若い世代に私どもが培ってきた技術や営業理念等を伝えていかないとここで停まってしまいます。

常務と同世代なので、吸収も動きも早くて、頼もしいです。

皆様、私ども同様にこれからよろしくお願い申し上げます。

 

 

1月13日は㈱カガセイフンの誕生日です。これからもよろしくお願い申し上げます。

6年目のこの日がやってまいりました。

平成21年に前社名「有限会社 末吉製粉」から「株式会社 カガセイフン」に組織変更ならびに社名変更をさせていただきました。

お得意様はじめ「末吉の越前そば粉」ショップからご購入いただきました皆様には、ひとかたならぬご贔屓をいただきまして、誠に有難く、心より御礼申し上げます。

2015-01-14 10.04.10

 

現在は社長 加賀龍夫  常務 加賀健太郎  業務見習いの吉川君とパック・梱包担当の采女さん、そして若女将と私で頑張って製造しております。

父と母の二人だけで細々製造販売をしていた昭和3・40年代、50年代から私が加入し、主人にも入ってもらい、平成になって息子が参加し、ちょうど社名変更した年の秋に結婚し、今ではかわいい孫も産まれて嫁もしっかりした若女将になりつつあります。ご期待ください。

采女さんももう5年選手になりましたし、吉川君は昨年からですが、息子の仕事を分担してもらいながらお得意先への配達や所用をまかなってもらっています。なかなか目先の利く勝手のいい若衆ですよ。

この6人で張り切って製造に、出荷に、頑張って参ります。どうぞお入用なそば粉やそば製品がございましたら、気軽にお問い合わせくださいませ。

心よりお待ち申し上げます。

 

さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年は全国的にソバが不作です。

福井も夏の大雨の影響から収量がいつもの三分の一という産地があります。そのため、この秋から県内各地の農家さんを回ったり、つてを頼って問い合わせをしたりして、何とか1年分の玄ソバを集めました。

26年永平寺町産 26年産大野市 26年度 長谷川タグ

 

弊社のお得意様にソバがないとは申せませんから、せめてこの秋の一番収穫の北海道の新そばが穫れるまで、そこまでは賄えるぐらいの量は在庫として持つことができました。私どもも一安心しました。が…、それに伴い価格は思いがけないほど高いものになっています。

農家さんも苦労されてこれだけの収量を確保されて、ようやく収入につながる時です。弊社は農家さんの言い値で買わせていただいております。他の会社さんはどうされるのかわかりませんが、私どもは農家さんのその思いを受けて、良いそば粉を製造することに専心できます。

昨年内に各農家さんへ半分以上の支払いを済ませました。今弊社にあるソバは平成25年産のものより1.6倍の価格のものです。できることなら価格上昇分を全部弊社で吸収して、同じ価格でお蕎麦屋さんにお届けできれば一番いいのでしょうが、そんなことはまず不可能です。

この60%のご負担をお願いすることなどできませんので、そのうちの約20%の値上げをお願いしてまいりましたが、この急激な価格上昇に弊社も戸惑っておりまして、他社さんのように上手に価格改定をお願いしすることができず、今もってご了承いただけなくて、きついお言葉を頂戴することが続いています。ご迷惑ばかりおかけしています。本当に申し訳ございません。

今後業務の見直しを早急に進め、価格をこなせるようにと考えております。ご迷惑をおかけしましたことを心において少しでも早くお返ししたいと思っております。

新そば入荷の時期からの弊社の対応が悪かったことを反省し、これからはどうしたものかとご相談をいただけるように私の中心軸を変えていかないと始まりません。本当に申し訳ございませんでした。

もう一つの要因として、中国産の玄蕎麦の価格が7年ほど前から右肩上がりの状態で値上がりしておりまして、現在では以前の2倍の価格になっています。以前の水準まで値が下がることはないと思われます。中国も経済が自由化されて、自分で稼ぎさえすれば裕福になれるという気風が人々を覆ってしまいました。日本と同様に地方から都会へ、土着から机上へと仕事を変えてきています。ソバを作る人がいなくなり、ソバよりもっと儲かる作物に替えてしまう傾向になりつつあります。

敬遠されている中国産のものですが、量の潤沢な確保と価格を抑えるためには必要不可欠なものでした。特に営業店向けには今でもなくてはならないものです。国内産の蕎麦は不作で量が見込めず価格が高騰、頼みの中国産も量が減少していて価格は倍、この現状は粉屋にとって大打撃です。

今日から「今年を考える」ことが急務。弊社のそば粉をお求めいただいていますお得意様に、心から喜んでいただけるそば粉をお届けすることを念頭に頑張ってまいります。

弊社は7年目に入ります。「7」という数字は「独立運」を示します。「独立権威自我強きも万難を排し成功す」となっています。自我を抑え皆様のご要望に沿うように誠心誠意製造に邁進する年といたします。

どうかカガセイフンを十分にご利用くださいませ。

今年もよろしくお願い申し上げます。