来週には、待望の新そばが入荷します!

いよいよ待ちに待った福井の、新そばが来週(11月1日頃)入ってきます。「早刈」といって熟す少し前の、種実がまだ、黒褐色に成りきらないそばを、刈り取ったものなんですが、これが、蕎麦通にとっては、えも言えぬ秋の恵みと言いますか、まさに、秋を感じる蕎麦そのもの と言えます。早刈りの為収量そのものが少ないので、自ずと価格も普通そばに比べて、高めとなります。

早刈りそばの、特徴としては、種実の水分が高く、玄そばを脱皮して剥き身の状態にすると、実が鮮やかなグリーン色をしています。この藍さが、そばを挽いた時に、粉自体に淡い薄緑色(私達は、鶯色と称しています)が帯びて、そばの新鮮さを、倍加させます。
瑞々しさのなかにも、そばの風味が強く、さわやかな咽越しで、胃の中に滑り込んでいきます。
グルメの皆様、新鮮な越前新そばを、お早めに御賞味下さい。
scan.jpg

蕎麦を食した後は、汁かけ飯だ!

一日の仕事を終え、腹をすかせて家にたどり着いた時、生蕎麦があったりすると、飛び上がらんばかりの嬉しさである。
さっそく大鍋にたっぷりのお湯を沸かし、そばを茹でる。だし汁や大根おろしを準備し、「おろしそば」にとりかかる。
挽きたて、打ちたて、茹でたての三たては、そばをおいしく食べる三要素。
旨いものにありつこうとする時は、疲れた身体もなんのその。調理の時間がもどかしいくらい体が良く動く。

できあがった蕎麦に、おろし汁・刻みねぎ・花かつお等をたっぷりかけてズルズルと口に、かき込む。

蕎麦の香りと口に拡がる古里を思わせる様な風味が、パアーー!!と、脳天をつらぬく。至福の瞬間である。生きてるって素晴らしい!(少々おおげさ。)

家族が寄ってたかって蕎麦に、舌包みをうったときに限って、もっと蕎麦が欲しくなるものだが、そんな時程、充分に用意はしてないものだ。
お腹がまだ、納得してない時、そんな時私は、余った汁を、温かい御飯にかけるのだ!ひとよんで「蕎麦汁ぶっかけ飯」。誠にもって爽快で、簡単で、そのうえ大変おいしいのである。

蕎麦畑は、青空と融合して爽やかな秋を、満喫してくれます。

天候の気象条件とか、虫害獣害のありようによって、作物の出来不出来、豊作不作が左右されるというのは、仕方の無い事とは言え、我々食料関連の仕事に付いているものにとって毎年気を揉むところである。
今年はどうだろう?
うまく実がついてくれたかな?
熟してくれたかな?
収穫に支障はでないかな?
と生産農家でもないのに気になります。

今年は、例の東日本大震災と原電事故災害による影響で、蕎麦産地にも相当の影響がでてくることが予想されます。
これでもし、福井産地が凶作にでも見舞われると、2年前の凶作の時以上に、深刻なことになってくるのでは、と戦々恐々としております。

DSC_0022.jpg

第16回全日本素人そば打ち名人大会・新そば祭りが、いよいよ来月に迫ってきました。

あの暑い夏がやっと終わったなと思っていたら、近頃は、朝晩 ぐっと寒さが身にしみる程に冷え込む季節になってしまいました。

 そばの播種が、福井県の場合ですと、だいたい8月の中旬ぐらいから始まりますが、今年は、そのあとゲリラ豪雨に、2回程襲われたのと、高温が続き過ぎたのが祟って、そばの育成にかなりのダメージを、与えたようです。

従って今年はいつもより以上に作付け面積が、増えていると見聞きしておりましたが、収量に関しては、意外と期待するほどでもないのかな? と懸念しております。

 ところで、福井そばルネッサンス推進実行委員会が主催の毎年恒例となっております、「全日本素人そば打ち名人大会及び新そば祭り」は、お蔭様で、今年で、16年16回目を迎えることができそうです。
 運営にあたっては、毎年苦労の連続(特に経費面)なんですが、そばをこよなく愛してくださる多くの方々の応援に支えられて、いままで来れたことは、本当に感謝の一言です。

 福井の「そば」を日本中の人たちに知っていただこう、訪れていただこう、福井のそば文化に触れていただこう。そしてそばの生産を奨励していこう。という趣旨のもとで、県からの支援もいただきながら、そばに関連した業界や、生産者、団体、市区町村等々の多くの賛同の基に、福井そばルネッサンス推進実行委員会が、発足されたと聞いております。

そういった皆様方の熱意で今日の「越前おろしそば」が、全国区になってきたのだと感謝しています。

 話が、それてしまいましたが、今年の名人大会は、全国17箇所で行われた予選会から選ばれた精鋭52名が、福井県産業会館の会場で頂点を目指します。

 いつものことながら、選手の皆さんはもちろん、お世話する我々スタッフにも、緊張感がみなぎります。

 北海道・茨城・東京・長野・石川・栃木・兵庫・富山・埼玉・千葉・大阪・広島・群馬・名古屋・京都・奈良・そして東日本大震災に見舞われた福島県からも参戦しての、一大そば打ち名人を競う、ビッグイベントです。

嫌が上でも気分は、昂ぶり身体がこわばります。審査員の先生方もこの日ばかりは、顔が紅潮しているのが解ります。

いよいよ来月(11月20日)が決戦の日です。皆さんこぞってお越しください。新そばも楽しめます。

生まれて初めてゴルフ練習場に、いってきました。

  私は、そもそも幼い時から、内向的な性格が災いして、人と接したり話し合う事が、とても苦手で、一人でうじうじと時間を潰す事が多い日々でした.
 その性格は、50代後半の今になっても変わっていませんが、そんな私のような「いもけ」(福井弁でおとなしくて、行動力に欠けているさま)人間にでも、声を掛けてくれる仲間がいることに、感謝で一杯です。
 これまでゴルフなんぞテレビの番組で、たまに観賞するかスポーツニュースで観るぐらいなもので、およそ自分にとって縁の無いことだと思っていたのですが、いろんな人たちとのかかわりの中で、「一緒にゴルフをやろう」と誘ってくれるチャンスに恵まれることになりました。

前からゴルフに関心が無かったわけではありませんが、いかんせん、私の周りでは誰も、ゴルフの趣味を持つものが居なかったのです。

 しかし、かといって、一人でゴルフに挑戦する勇気が、いもけの私にはこれまでなかったのです。
 ところが、ある集まりの仲間の人から「もう、古くなって今は使ってないゴルフの道具セットがあるから、あなたに譲る。だから我々と一緒にゴルフを楽しもう」 と、熱心に誘いをうける機会を得ました。
 これはもう、せっかくのチャンスとばかり、満を持してのゴルフ練習場初体験となりました。ありがたいもので、この集まりの仲間たちが、何人か同行してくれて、手取り足取り打ち方の方法を教示していただき、初体験にもかかわらずなんとかボールが、100ヤードの線を越える位にまでとぶようになりました。
 今度は、来月のこの集まりの連中のゴルフ大会に、早速、初参加とあいなります。 いまから楽しみです。

天気の良い日には、アウトドアが気持ちいい季節に、なりました。

蕎麦の花が、咲き誇り野山の木々もぼちぼち色づいてきましたネ!

夕日に照らされる景色も紅味が増して影も随分長くなってきました。

 朝の空気が冷たくて、近郊の田園から運ばれてくる朝露の香りが、鼻孔をふくらませます。

蕎麦を楽しむ事は、心と体の健康にも繫がります。

お蕎麦屋さんへ行くと、そば湯もいただけます。
このそば湯が、蕎麦を食した後の、一服の楽しみでもあります。

そば湯を入れた湯桶の中をのぞくと、白く濁った蕎麦の茹で汁が、湯気の立ちのぼりと一緒に蕎麦の香りを、運んできます。

実は、この「そば湯」なかなかのすぐれもの!

栄養価の高い飲み物として、知る人ぞ知る優れた食品。
まず、そばを茹でた「茹で汁」なので、そばのエキスが一杯!
そして栄養成分として特徴的なのが、たんぱく質とビタミン。特にB1とルチン。
B1が欠けると脚気に。
ルチンは、毛細血管の強化と血圧の降下に効果(だじゃれ)あり。
そばのたんぱく質は、旨み成分でもあるため、飲んでもおいしい!
もちろんそば麺においても効果は、同等であるが、そば湯の中味はそばを茹でている間に、
一部が熱湯の中に溶け出したのや打ち粉(花粉)も溶けている。
そのため そば湯を飲んだほうが、より体内に吸収されやすいのだ。
従って蕎麦を、トータルに楽しむことは、体にいいし、又おいしいものにありつけると言う気持ちの高揚感が、精神的にも健康に、繋がるような気がするのです。
是非、今日当たり一杯の蕎麦をじっくり、楽しんでみて下さい。そば湯を忘れずに!

秋の夜長は、読書にかぎる。  なんてね!

10月に入って、朝晩は、一気に寒くなったような気がします。
風呂上りにも今までの様にシャツ一枚でいることは、できなくなりました。

食欲の秋、と同時に読書の秋でもあります。

しかし一日の仕事疲れを食欲と、お風呂で満たしてしまうと、あとは、寝るだけと言うありがたい一日の過ごし方に、私などは、なってしまうわけですが、そこをもう一つ欲張って、「読書のひととき」というものを、追加することによって、有意義な一日の締めくくりがしたいなあと思っている今日この頃であります。

墓参り

DSC_0010.jpg
 23日、秋分の日、澄み渡った秋空の下、先祖の お墓参りに二人で、出掛けました。

 墓の周りの掃除をして、供花、線香の準備を、整えていくうちに、次第に心が洗われていくのがわかります。

 毎度のことですが、清々しい気分で、また 仕事に生活に戻っていくことができます。

いつも、感謝の気持ちを忘れないよう心掛けています。

涼しくなってきましたね!食欲の秋には、温かいそばが食べたい。

不思議なもので、新そばの出回る時期には、我々そば粉を扱っている業界では、夏の頃程、そば粉の出荷があまり伸びません。(我が社だけかも)

一年中で、一番お蕎麦のおいしい季節であるにもかかわらず、この時期に思いっきり腹いっぱい 蕎麦を、楽しむべきだと思うのですが。

私が思うには、多分 夏の間にお盆とか夏休み休暇等々で 財布の中身が軽くなってしまったのか、あるいは、行楽の季節になると、あちらこちらで、イベントが行われ、そこでは、地元ならではの、秋の味覚が振舞われたりします。

当然 蕎麦も大事な「我がふるさとの そば 」として大勢の皆さんが、楽しみにしていらっしゃいます。

そういったところでおいしい蕎麦を、堪能されたりしますと、肝心のお蕎麦屋さんへ、足を、運んでみようと思う人も勢い少なくなるんじゃないかな? と、私の浅はかな邪推が、はたらきます。
それと、気候が涼しくなってくると、「蕎麦より あったかいうどん がいい!」 と言った人も当然増えてくるような気がします。
そんなこんなで、秋は、憂いを、惑わす悩ましい季節でおります。
冒頭の、タイトルにも書きましたが、秋が深まればやはり、あたたかい おそば も堪らないですね。