私たちは「福井県産無農薬栽培の玄そば」を使用し、伝統の石臼と製粉技術で試作を行い、業務用そば粉を作り上げます。
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加賀 弊社と御社では、先代の社長、前田さんのお父さんからの付き合いですね。
前田さん(以下、前田) 10年ほど前に「農協以外の販路を探さないと」と父が直接カガセイフンさんに玄蕎麦を持ち込んだと思います。今も家族全員で水稲とともにソバ栽培も続けています。
加賀 先代と栽培方法を変えたところがあるとお聞きしました。
前田 はい。「余計なものは入れない」と決め、肥料を加えていないのです。除草剤を畔のところにまくくらいでしょうか。無化学肥料で、田んぼの地力を信じてソバ栽培をしています。作業で大変なところは、溝きり(溝つなぎ)ですかね。真夏の炎天下、30度以上ある田んぼで播種をするのが大変!想像以上ですよ、きっと。
加賀 前田さんは私どものカガセイフンにだけソバを卸してくださっています。きっと他社からも引き合いがあると思いますが、私たちに入荷くださる理由を教えてくれますか?
前田 先代の想いを引き継ぎ、カガセイフンさんを最優先にしたいのです。また玄蕎麦は正直申し上げて収穫量が毎年違います。気候の変動を受けやすく、ここ1、2年は不作でしたから。「昨年は取れたが、今年は取れなかった」といって量の確保をできずに契約するのは失礼にあたると思っています。希望する量を確保でき、かつ大切に玄蕎麦を扱ってくれる加賀さんにお渡ししたいのです。
加賀 嬉しいお言葉ありがとうございます。
前田 逆に僕から質問させてください。蕎麦店主さんから福井県の玄蕎麦に対して、またはカガセイフンさんにどんな要望がありますか?
加賀 実は、早刈りそばをもっと早く販売してもらえないかと言われます。「福井県産の早刈りそば」を蕎麦通の方や常連さんが待ち構えて楽しみにしているそうなのです。
前田 なるほど、営業にも響きますね、集客効果があるんですか。しかし難しいな、早刈りそばの場合、播種の時期が水稲の栽培と重なるため調整が必要になります。ノウハウがあっても自然には勝てないんです。だけど出来ることは全部やる。やってからお天道様を待つ、ということかな。
加賀 2015年度は福井の夏そばは好調でしたよ。
前田 福井の夏そばはキワタセ種でしたよね。私の農場では栽培していませんが、ここ6年ほど福井県をあげて栽培をしていますね、そろそろ福井の在来種として育ってきた印象はあります。実も大きく味も濃くなっていると思いました。
加賀 たしかに福井のソバと言ってもいいかもしれません。在来種の良し悪しを知る前田さんならではの感じ方ですね。全力でソバ栽培に関わっている、その姿勢は十分に私たちに伝わってきます。全国の玄蕎麦を待ち焦がれる方に対して、これからも良い玄蕎麦を作ってください。よろしくお願いします。
カガセイフンのお客様の中には、前田さんのソバを基準にされている方もいらっしゃいます。毎年前田さんのソバを手にして、今年の福井の作柄を決めるのです。それほど品質や色ツヤが素晴らしいのです。なにしろ前田さんは福井県在来種を育てるノウハウを持っている方。そして栽培方法を復習して次年度につなげる努力家でもあります。福井県在来種は地域ごとにも蕎麦の実の大きさや味が違います。品種改良されていない本当のソバの味を持っているのが福井県の越前蕎麦。その良さを存分に引き出す、前田さんの力に感服です。
カガセイフンでは玄蕎麦の販売をしています。1俵価格、22.5kg価格、玄蕎麦購入希望の方はカガセイフンにお問い合わせください。
●六代目ブログ
福井在来種を栽培してくださっている契約農家の前田農場より、早刈り新そばが届きました。
前田農場 (福井県福井市)
前田剛巳さん
2015年11月取材
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