私たちは「福井県産無農薬栽培の玄そば」を使用し、伝統の石臼と製粉技術で試作を行い、業務用そば粉を作り上げます。
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ハーネス河合さんでは、春まき夏収穫のソバを栽培しています。
ソバは通常8月に播種をして、10月~11月頃に刈り取りをします。福井では一般的に11月~12月が新そばのシーズンになり、福井県産在来種のもつ香り高い蕎麦を楽しみにしている方も多くいます。
一方で、蕎麦の需要は夏に高くなります。のど越しが良く、夏バテ防止もかねて夏に蕎麦を食す人たちが増えるからです。そこで、福井県では、夏に新そばをお店で提供できるように「夏そば」ブランドを立ち上げました。5年ほど前から試験栽培がはじまり、関係機関が福井県に適した品種を探し求めました。播種時期、梅雨時期の影響、収量、品質、そして食味。毎年試験を繰り返し、今年ようやくまとまった収量を確保することができました。8月に登場する北海道の新そばよりも、1ヵ月早く「新そば」を味わえます!
数々の品種試験を行った結果、早蒔きに適した品種がキタワセソバでした。福井県在来種ではありませんが、福井県で栽培されたソバです。日本三名山のひとつ、霊峰白山(はくさん)から流れ出る雪解け水が、福井県に流れ込みます。その清らかな水で育ちました。実が大きく香りもあります。
今年(2015年)はたくさん収穫ができそうだと農事組合法人ハーネス河合さんから連絡を受け、六代目加賀健太郎が圃場に向かいました。お話しくださったのは、ハーネス河合の加工・転作(麦・そば担当)部長の水戸守一さんです。
加賀 2015年の今年はたくさん収穫できそうですか?
ハーネス河合・水戸守さん(以下、ハーネス河合) おお、たくさんとれそうや。5月と6月に雨が降らなかったから、余計ぐんぐん実ったんやわ。
加賀 このソバは、いつ頃ソバを播種をしたのですか?
ハーネス河合 4月末、27日、28日、29日やね。この様子だと、来週7月1日くらいに刈り取る予定や。
加賀 栽培には苦労しましたか?
ハーネス河合 そうやね、これまで天気が悪かったり、品種によって根づかなかったり。花は咲いたけど実はならない、というのもあったしね。最初は秋そばと違って水の加減がわからんかったりした。北海道と同じ品種でも、福井で育てると味も香りも違うんやわ。今年はほんと、上出来や。
加賀 田んぼと畑で、それぞれソバを栽培されています。違いはありますか?
ハーネス河合 田んぼは、四面を囲って、平坦地で育てるから、水が逃げない。畑だと、水はけがよくて育ちが良いこともある。去年は平地では不作でも、丘陵地の畑ではちゃんと収穫できたからの。
ハーネス河合 休耕田、遊休地、草だらけの場所を、ソバの花でいっぱいにしたのが、こちらの吉田裕一さん。数年前から吉田さんは、あちこちの田んぼや畑をみて「ソバを作らせてほしい」と地主さんや田んぼの持ち主に直談判をして歩いてまわったんや。
ソバが実っていく様子をみた地主さんたちが「それならココでも作ってくれ」といって土地を提供してくれた。吉田さんはソバ栽培の名人として知られていて、坂井市、あわら市のソバ畑はみんな任せているんや。
加賀 吉田さんが育ててくれているから、僕たちもそば粉屋ができるんですね。
ハーネス河合 本音をいうと、誰でも彼でもソバを渡したくないんや。ここまで育てるのに毎年試験をしたし、辛い目にもあった。玄蕎麦を販売した先で食べた蕎麦がおいしくなくて、落ち込んだこともあった。これは良いソバだけ作ってもだめや、製粉も大事にせんと、と生産農家みんながわかったことや。
だから、私らは自分たちが苦労して育てたソバを、確かな技術で製粉してくれるカガセイフンさんに託したい。加賀さんのところへ販売すると、どこの誰に販売したか分かる、どんな人が食べているか分かる。私らはただ栽培しているんじゃない、製粉する人、食べる人の顔を見て作っていきたい、そういう思いをもっているんや。
今年の豊作は本当に嬉しい。7月にいち早く蕎麦が食べられるなんて嬉しいこと。福井の夏そばが有名になれば、私らもやる気がでるでの。もっと腕を磨いていいソバを作りたいと思ってる。生産農家を増やして福井の農業、農家を盛り上げていきたい気持ちも込めているんや。加賀くん、たくさん販売して、夏そばを盛り上げてや~(笑)。
ハーネス河合さんが栽培される玄蕎麦の命は圧倒的な鮮度。通常、収穫したソバはネットなどに入れて一時的に保管し、その日の収穫が終わった段階で一気に乾燥調製機にかけますが、ハーネス河合さんは収穫しているコンバインのタンクがいっぱいになる度に都度、細かく乾燥調製機に送り込むため、収穫後の鮮度を落とすことなく乾燥させています。ここまで鮮度に貪欲になれる農家さんはなかなかいません。ハーネス河合さんの玄蕎麦はツヤがあり品質のムラが少ないので、通年で安定した品質を実現できます。
カガセイフンでは玄蕎麦の販売をしています。1俵価格、22.5kg価格、玄蕎麦購入希望の方はカガセイフンにお問い合わせください。
●六代目ブログ
福井県産「夏の新ソバ」いよいよ収穫!福井市河合地区の圃場へ刈り取り作業を同行させていただきました。
https://www.kaga-seifun.com/sobako/soba-saibai/natusoba/11094/
加工・転作(麦・そば担当)部長の水戸守一さん
どんびゃくしょう 吉田裕一さん
ほか、生産農家のみなさん
2015年06月取材
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