最近になって、度々気が付くようになってきたことと言えば、比較的若い方々が、「蕎麦がとても旨いんで、又打ちたくなって、粉買いに来ました。」 というお客様が増えてきたように思うことです。大変嬉しいことと思いながらも、はて、一昔前までは、こんなことを言って来店されてくるお客様は、大概50代過ぎの年輩の人達がほとんどだったのに、お客様の蕎麦に対する嗜好年齢が変わってきたのだろうか? と感じるこの頃です。
先日、弊社知り合いの、そば打ち愛好者で構成する団体が、某所にて、小学生の「父親の会の蕎麦打ち体験」に招かれて 蕎麦打ちの講師を務めるというお話がありました。それで、私も、しばらくの間その会場で、様子を拝見させてもらう機会を得て、出かけてみました。
そば打ちは、今や全国のいたるところで体験出来る環境になってきました。老若男女が、そば打ちに興じ、そばに舌鼓をうって、人との繋がりを深め合う。 とても素晴らしい時代になったと、先人達のご苦労に、只々感謝するのみです。
それで、その親子の会で感じたことは、親御さん自身が、かなりそば打ちに慣れていらっしゃる方が多いことに、気づかされたことでした。 子供たちは、そんな講師の方や、親御さん達の指導を一生懸命に聞いて挑戦している様子が何ともほほえましく、ついつい笑いがこみあげてしまう場面が随所にあって、楽しいひと時を味わうことができました。 こうやって親から子へ、子から孫へと伝達されていくことで、そばに親しみを持って頂けることが、先程の若い人達にも、蕎麦の良さが解る世代を作り出しているんだと、強く確信した次第です。