玄そばを皮付きで丸ごと粉にする挽きぐるみそば粉を挽くには、時間と手間と石臼の相性が肝心です。

おはようございます。

今日の福井は見事な晴天。あっ晴れ!空は明るいし、日差しはあたたかいし最高です。
あと1回くらいドカ雪が降ったら、北陸にも春がやってくるかな・・と思いながら今日も1日気持ちよく頑張ります。

【越前】丸挽きそば粉は挽きぐるみのそば粉で、皮付きの玄そばを丸ごと石臼で製粉するいわゆる全粒粉で、実の中心から外側、甘皮までそばのすべてを挽き込んだ、福井県産のそばの旨みが全部詰まったそば粉になります。
細かくなるまでじっくり製粉しているので、色黒く、香ばしい香りとそばの旨みが濃厚で、田舎風でありながらツルツルとした食感の蕎麦に打ちあがります。

今でこそ、皮付きのまま製粉するということが珍しくなくなってきましたが、数年前まではできませんでした、というかできない理由がありました。

それは栽培する時に農薬を使用していたからです。皮ごと製粉すると表面に付着している農薬もすべて粉に含まれてしまうので、必ず皮を取り除いて、丸抜きを製粉していました。ところが現在では、福井県内で栽培されている玄そばは無農薬で栽培することになっています。そば栽培の様子や過程を事細かに記録することが県の方針で固く決められているので、

のは非常に手間がかかります。

挽ける石臼が限られています

現在、外側の黒い皮が付いたそばの実100%で挽ける石臼は5台のみです。
その石臼も気候条件、玄そばの産地等によって挽けなくなる場合があります。

● 需要拡大により、製造量の確保が難しくなっています

ここ3年ほどの急激な需要拡大に、製造が追いつかなくなっている状態です。

そばの実を外側の黒い皮ごと挽く、【越前】丸挽き(挽ぐるみ)そば粉は、その名の通り、
色黒く、太くてもちもちした食感の「福井のそば」をつくるためのそば粉と言っても過言では
ありません。

私どもは、福井のそば、福井のそば粉を知っていただきたく、最も特徴的な【越前】を他の
銘柄よりも価格を抑えて販売して参りましたが、このたび上記の理由により、大幅な値上げ
に踏み切らせていただたくことになりました。

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福井県産の石臼挽き越前蕎麦粉は、カガセイフン本社工場で製粉しています。
営業時間(月~金)8:30~18:00 休業日:土日祝

挽きたて越前そば粉の通販やお取り寄せは、オンラインショップの末吉の越前そば粉をご利用ください。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。

■越前そば粉屋5代目社長:加賀龍夫のブログは、蕎麦粉は人生

■越前そば粉屋おかみのブログは、石臼で挽く越前蕎麦が大好きなおかみ

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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 【越前】丸挽きそば粉(挽きぐるみ), 越前そば粉の商品情報 タグ: パーマリンク