【2013年 福井そば畑レポート】乾燥前のソバの収穫を見学し、生産者のそば作りへのこだわりや今年の出来をお聞きしました。

おはようございます!

今朝の福井市は冷え込みが厳しく体調を壊された方も少なくないのではないでしょうか。
僕も3日ほど前から風邪気味で今日も鼻をすすっております。これから冬に向かうにつれ乾燥してきますので、事前予防に十分お気を付けください。それでは週の後半戦、頑張っていきましょう!

早刈り新そばの収穫が終わり、先週くらいから完熟新そばの収穫が行われています。
通常より10日ほど早く未熟な実を刈り取る早刈りそばとは異なり、黒々と熟したそばの実を刈取って後、低温倉庫にてしばらく追熟させた完熟そばは、濃厚なソバの旨みと香ばしい香りが大きな特徴。12月中旬から年明けに旬を迎えます。こちらの入荷時期は12月初旬頃となります。ご期待ください。

すでに入荷しております、あわら市北潟湖畔付近のそばの収穫を見学させていただいた時の様子をご紹介します。

【2013年 福井そば畑レポート】乾燥前のソバの収穫を見学し、生産者のそば作りへのこだわりや今年の出来をお聞きしました。

手刈りじゃないので手間はそれほどかからないにしても、大きなそば畑を基本的には一人で収穫していく為、かなりの重労働です。
1列1列無駄の無いように刈り取られたソバは、機械の中で茎や葉と粒を大まかに分けられ、粒以外は畑に戻されます。そして溜まったソバの粒はこのような入れ物に入れられ乾燥施設に運ばれます。

【2013年 福井そば畑レポート】乾燥前のソバの収穫を見学し、生産者のそば作りへのこだわりや今年の出来をお聞きしました。

見た目には固そうに見えるかも知れませんが、実際に触ってみるとズシッと水分を感じます。
特に青い実は皮が固くなっていないジュクジュクの状態なので指で簡単につぶれます。

【2013年 福井そば畑レポート】乾燥前のソバの収穫を見学し、生産者のそば作りへのこだわりや今年の出来をお聞きしました。

これを2.3日かけて低温でゆっくりと乾燥させていきます。
なぜ乾燥にそれだけの時間をかけるのかというと、短時間で一気に乾燥させてしまうとその分、温度上げたり強く撹拌させないといけないのでソバの品質に影響するからです。美味しいものを作るにはそれなりの手間と時間が必要です。

【2013年 福井そば畑レポート】乾燥前のソバの収穫を見学し、生産者のそば作りへのこだわりや今年の出来をお聞きしました。

生産者の長谷川さんです。
お忙しい中、そばの栽培から収穫、生産者としての意識など、色々な話をさせていただきました。
雨の影響で収穫時期が若干遅れ黒化率80%近くになってしまったため、早刈り新そばとしては少々熟し過ぎてしまいました。この辺りの蕎麦畑も当然、台風の影響はあったものの、被害はそれほど深刻ではなかったそうです。ただ、それでも収穫量は例年の半分ほどになってしまったそうです。

生産者が大切に育ててくださったソバですから、僕たちはこの美味しさを壊すことなく、また無駄なくそば粉に仕上げる責任がありますので、いつもと同じ気持ちで心こめてお客様に新そば粉をお届けしたいと思っています。

[11月14日(木)]
玄そば産地:福井県大野市産(早刈り新そば)、坂井市丸岡町産(早刈り新そば)
天気:晴れ
石臼工場内室温:11℃
石臼工場内湿度:54%
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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
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