おはようございます!
26年度は北海道を筆頭に全国的にソバが不作の年となりました。
福井県内も大雨と台風の影響をまともに受け、丸岡町や福井市、春江町などの平野部はほぼ全滅といった状況で、山間部の大野市、勝山市、永平寺町なども全滅ではないにしろ思ったほどの数量には及ばず、福井県全体としては例年の20%ほどとなっております。
福井のそば粉屋として地元産の原料の確保は最優先事項です。ソバがないと商売も成り立ちません。昨年より玄そばの買い付けを行い、農家さんを通して1俵でも多くのソバを確保しつつ、何とか今年の北海道新そばが出るまでの必要数量は集められたかなといったところです。
しかし、価格が思いもよらないことになっており、値上がりした昨年のさらに1.5倍近くまで暴騰しました。そば粉の価格としては1.6倍にもなる計算になり背筋が凍るような想いです。
100%商品価格にのせることはできませんので、40%は会社で吸収し、せめて20%の値上げをお願いする形で昨年末より動いておりますが、現実は厳しく私どもの対応の至らなさもあり、ご納得いただけないそば店様もございます。
今までは福井県産の値上げ幅を抑えるために北海道産や他産地をブレンドすることで価格据え置きが可能でしたが、今年は全国的な不作により、価格を抑えるということが厳しい状況となっています。でも、こういう時だからこそ製造工程を見直し、無駄をなくしてできるだけ価格を抑える努力を社内で取り組んでおります。
自家製粉のそば店様は玄そば確保に早めの対策を
繰り返すようですが、今年は全国的にソバが不作です。
自家製粉のそば店様は、既存取引先様との連絡を密にして確実に必要数量を確保しておかないと、突然「ソバが無くなったから次回からお届けできない」と取引を一方的に打ち切られてしまうということも不作の年はよくあることです。双方の信頼関係がしっかりしていればそういった問題はないでしょうけど、それでも一度、確認されたほうがいいですね。
取引を停止された時に玄そばを探し始めても手に入れるのは非常に難しいですし、手元の玄そばが無くなった段階でご商売できないわけですから死活問題です。
私どもも1年分の必要数量を確保する為にいち早く行動してまいりましたが、それでも困難な状況です。
「玄そばが無くなったら農家さんや他の製粉会社に問い合わせれば手に入るだろう」ということは不作の年に限っては言えません。ソバ自体がないんですから。そば粉屋も原料を潤沢に確保できていない上に既存のお客様の必要数量は確保する必要がありますので、日ごとに提供してもらえなくなります。
玄そばは流通しているうちに確保する
このままいきますと夏前頃に国産玄そばが日本からなくなるでしょう。
言い換えると先手を打って早い段階から買い付けを行っておかないと、ソバが無いと分かった時には流通が無くなっている=探しても手に入らない状況になっているということになります。
現在は非常に高値ではありますが、細々と流通はしています。
無くなってしまったら買いつけようにも買えなくなりますし、たとえあったとしても今よりももっと高値になる可能性がありますから、今あるうちに高値でも早めの対策を検討されてはいかがでしょう。
弊社では、福井県内の契約農家さんから社長自ら買い付けた福井在来種の玄そばを貴店へ直接、お届けいたします。
[無精選]、[精選済み]、[粒ぞろえ]、[丸抜き] などの各種加工も申し受けます(別途、追加料金)。
すでに今年分の必要数量をご注文いただいているお店も多数ございますが、弊社もこのままですと夏前には玄そばのご注文受付を打ち切る状況となりそうです。
早めに買い付けしたいが、お店に低温倉庫がないから買い付けられないという方もご安心ください。害虫駆除業者のチェックの元、衛生面にも配慮した弊社の低温倉庫にてご注文確保分を厳重に管理いたします。
また、5㎏~半俵、1俵など、貴店のご利用いただきやすい数量でお届けいたします。お支払いは、[一括(銀行振り込み)]、[都度払い(代金引換)]に対応いたします。
本年度の一番早い新そばが収穫されるまで、あと8か月あります。
この期間をいかに乗り切れるかが私たち粉屋の腕の見せ所です。お問い合わせやお見積りにもできる限り迅速に対応いたしますので、お気軽にお申し付けください。
[1月20日(火)]
玄そば産地:福井県大野市産(完熟品)、吉田郡永平寺町産(完熟品)
天気:晴れ
石臼工場内室温:10℃
石臼工場内湿度:48%
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