2016.2.7(日)石川県金沢市の西南部小学校へ、越前そば連合で出張蕎麦打ちに行ってきました。
お呼びいただいた「西南部小学校父親の会」は、石川県の金沢市、西南部地区にある西南部小学校の育友会(PTA)の組織で、子供達の健康と成長を支援していく活動をする団体で、子ども達の体験イベントやミーティングなどを企画運営を行っているそうです。今回は冬のイベントとして「そば打ち体験&凧つくり」の目玉だったそうです。
会場には朝早くから圧倒されるほど元気いっぱいの子供たちが集まってくれました。
そば打ち体験は2グループに分かれて行いましたが、まず初めに全日本素人そば打ち名人大会5代名人の安久義二氏によるデモ打ちを見ていただきました。
僕は名人の横でそば打ちの解説をさせていただきました。
小学生にも分かりやすく、できるだけシンプルなポイントを伝えようとしたんですが、どうしても普段使っている専門用語や難しい表現を使ってしまうので、学校の先生たちはすごいなと感じました。
水回し、こね、延しと進んで、そば打ちの華と言われる「切り」の工程へ。
名人の手元から細く美しい麺線が現れると「美味しそう!」という声が届き、僕が打っている訳じゃないんですがすごく嬉しかったです。
名人のそば打ち終了後、調理室に移動してそば打ち開始です。
天板やコネ鉢、篩、包丁、切り板などはすべて越前そば連合が用意しました。
まずはそば粉を篩にかける工程。
僕が篩を持つと片手でも小さいのに、子供が持つと両手でもちょっと大きく感じる。
小さい手を左右に動かし、キメ細かいそば粉を丁寧に篩にかけるんですが、そば粉がしっとりしているからなかなか通らない。
篩った直後のそば粉に触れて、
「気持ちいい!」
「フワフワしてる~」
「こんな粉が本当に蕎麦になるのかなー」
と声が聞こえる。
子供たちのたくさんの笑顔と純粋な反応に、蕎麦を打つはずが逆に心を打たれてしまいます。
興味津々に粉に触れる子供たちの表情や、顔を白くして打っている姿が印象的で優しい気持ちになりました。自分が子供の頃、周りの大人たちからはこう思われていたのかなと思うと色々感じるところがあります。
グループによって時間差はあるものの、全ての組が失敗することなく太い細いの愛嬌ある麺線に仕上げることが出来ました。ほとんどの工程を大人に頼らず子供たちだけで打ち上げたというのが良かったですね。
打った蕎麦はすぐに茹でて大根おろし、ネギ、鰹節をかけて福井の越前おろしそばとして食べていただきました。お子様もお父さんお母さんも「美味しい!」と言って食べてくださる。多少いびつでも自分で打った蕎麦の美味しさを感じてもらえてすごくうれしかったし、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
イベント終了後にはお父さんたちの打ち上げに参加させていただきました。
この「金沢西南部小学校父親の会」は30代から50代のオトンとOBから成り、幼い子供を持つ親父ならではの悩みを共有したり、先輩たちからのアドバイスがあったり、時には悪ふざけもありながら年齢を重ねている方がパワフルという素晴らしい仲間でPTAという壁が全く感じられません。みんなが楽しく豪快に楽しむという高校生のようなグループに僕も地元でこういったコミュニティを作れたらいいなと思いました。
父親の会のみなさま、本当にお世話になりました。楽しかったです。
翌日の北國新聞朝刊に今回のイベントが掲載されていたようです。
[2016.2.8北國新聞 朝刊より抜粋]
児童と家族がそば打ち体験(西南部小)
西南部小父親の会のそば打ち体験(北國新聞社後援)は7日、同小で行われ、児童と家族約110人がおろしそば作りを通して親子で過ごすひとときを楽しんだ。
福井市などで活動するグループ「越前そば連合」の4人が講師を務め、そば粉をこねて生地を作り、麺棒で延ばす方法などを教えた。児童は茹でた麺を水でしめた後、大根おろしを入れたつゆで食べた。体育館では凧作り体験も行われた。
NPO法人 越前そば連合
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[2月8日(月)]
天気:晴れ
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