おはようございます。
先週の11月23日に越前陶芸村にある「木の上の鳥」さんで、お酒とお料理の会がありました。
「そば屋で呑む酒は なぜ うまい」と題された器展の一環で、会場の木の上の鳥さん、お料理とお蕎麦はお隣のだいこん舎さん、合わせる日本酒は鯖江駅前の久保田酒店さん、酒器やお皿などを作られた作家さんたち、そして今回はご縁をいただき弊社のそば粉も2種類、だいこん舎の南さんに打っていただいたという内容。そのあまりにも贅沢で、今でも思い出すたびに興奮する時間をご紹介したいと思います。
木の上の鳥さんは、越前陶芸村の陶芸館横にあり、十割そばのだいこん舎さんと隣り合わせのお店です。通常はいろいろな作品が並んでいるのですが、今回は「そば屋で呑む酒は なぜ うまい」にちなんだ酒器展なので、店内には作家さん事に並べられた徳利やお猪口、片口などがずらり。
なにを持ち帰ろうか目移りしてしまいます・・
奥座敷で行われた会には20名弱の食人たちが集まり、みなさんそれぞれに道を歩んでいる方々。にこにこと和やかな雰囲気の中、とても気持ちよく食事をさせていただきました。
まずは、焼き物に盛り付けられた前菜と酒の肴5種。
出汁巻き卵から時計回りにサツマイモのかき揚げ、ごぼうと薄揚げと人参のきんぴら、赤かぶの酢漬け、いかの塩焼き。そして具だくさん粕汁が出ました。
地元の食材で作られたお料理は塩気の少し強いものから上品な味付けのものまでメリハリがあり、甘・辛・酸のバランスのとれた前菜でした。
これに合わすのが・・
久保田酒店さんセレクトの美しい日本酒たち。しかも酒器は同席されている作家さんたちの作品・・・背筋がゾクゾクするくらいたまらない。
左から黒龍(こくりゅう)いっちょらい、常山(じょうざん)純米超辛、白岳仙(はくがくせん)大吟醸限定商い、梵(ぼん)吉平、白岳仙(はくがくせん)ちっか純米酒。
お酒と肴を一通り楽しんだ頃にお蕎麦が来ました。
一皿目は、あわら市産の早刈り新そばを使用した弊社の【水仙】抜実挽そば粉で打たれた極細の10割そば。
通常の【水仙】よりもさらに細かくなるよう挽き臼を限定し、微粉末にまで挽き切ることでつるつるモチモチ食感と極めて細い切り幅でも切れにくい蕎麦に仕上がっています。細打ち蕎麦はつるっと小気味よくすすると甘みと香りが良くわかります。福井ではなかなか細打ちのお蕎麦を味わえないので嬉しかった。
間髪入れずに2皿目。
こちらも弊社で製粉した粗挽き十割蕎麦です。
大野市産の完熟そばを手挽きに近い粗挽きにしました。でんぷん質の透明感と挽き割り状の甘皮部分が蕎麦の中に現れて、実に見事な仕上がり。出汁はなく、薬味の粗塩、わさび、しょうが、そして山ウニ(ゆずうに)というシンプルに蕎麦の感じる食べ方です。どの薬味も美味しいのですが、かんずりに近い味わいの山ウニが個人的には一番美味しかった。
最後3皿目は紅一点、せいこがにのお蕎麦。
蕎麦はだいこん舎さんの自家製粉手打ち十割、出汁にはせいがにの内子とミソ、大根おろしの搾り汁、醤油、ほのかに山ウニが忍ばせてありました。
蕎麦にカニとは邪道だ!という声も聞こえてきそうですが、旨いものは旨い!もうこれは仕方ありません。無言です。だって半身入っているんですもん。ただただ蕎麦とカニ、お酒に向き合います。カニみそと内子が入った出汁と中粗挽きの蕎麦の組み合わせが秀逸で、久しぶりに目の覚める美味を体験しました。こんな美味しい食べ方があったんですね。
このせいこがにのお蕎麦は事前予約で味わうことができるそうです。
最後にだいこん舎の南さんより一言。
産地の違い、挽き方の違いで表情が変わる蕎麦、作り手の個性で味わいが変わる酒器、水と人と土壌が造る日本酒、いろいろな職人、そして食人が一同に会した「そば屋で呑む酒はなぜうまい」のお酒とお料理の会。
個性豊かなお蕎麦と日本酒の組み合わせを楽しんで、参加した方みんなが笑顔になれる。
そんな会に参加できたことを心から感謝します。
【今回の会で使用した酒器作家】
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カナサ窯 : 土本 訓寛・久美子(片口・お猪口)
陶房 遥 : 吉田 信介(片口・お猪口)
山月窯 : 村田 紀之(片口・お猪口)
風来窯 : 大屋 宇一郎(片口・お猪口)
花虎窯 : 武曽 健一
泰陶房 : 服部 泰美(片口)
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素晴らしいご縁をいただきました。
みなさま、本当にありがとうございました。
[11月25日(水)]
天気:曇り
石臼工場内室温:8℃
石臼工場内湿度:48%
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