東京出張に行った時には行っておきたかったお店、俺のそば(俺のダシ)GINZA5店。
以前、足を運んだ友人が「悪くなかったよ」と言っていたこともあり、勉強の為にも行こうと決めていました。
行ったのはお腹の空く夜19時頃。
近くの俺のフレンチや俺のスパニッシュはすでに満席っぽく見えたので、俺のそばもそうなのかな・・と並ぶの苦手な自分を奮い立たせて向かってみると、店の外からは見るにテーブルに数組と立ち喰いスペースに10名ほど、席数の4割くらいが埋まっていました。
店内に入ろうとすると受付で「そばですか?お食事ですか?」みたいなことを聞かれた気がします。当然「そばです!」と答え通されたキッチンで注文。僕は「海苔胡麻もり」、もう一人は「もり」をオーダー。
厨房には5名ほどのスタッフがいて、それぞれ調理の担当があるようです。
2人分で900円という破格の支払いと同時にかなりのボリュームのあるそばが提供されました。蕎麦はたぶん、細かく茹で上げて冷水で〆ているんだと思いますが、僕たちのは残念ながら茹でたてではなかったです。お店のコンセプトとルールがあるんですから何も問題はありません。
↓「海苔胡麻もりそば」 大量の海苔とゴマがかかった黒いお蕎麦。
まずお蕎麦をひとすすり。
江戸そばの感覚では太麺の部類に入ると思いますが、越前そばの感覚だとちょうど良い太さの麺とかなり噛み応えのあるモチモチ食感。蕎麦の香りは大量の海苔、ゴマ、ネギの影響で全く分かりませんでした。味はどう感じたかといいますと表現が難しいのですが(悪く言うつもりはありません)、蕎麦のヒネた味わいといいますか、純粋な蕎麦の味というよりも偏った味わい。そばの甘みはあまり感じず、苦みがほのかに舌に残る。何というか甘みの強い1番粉や2番粉はあまり含まず、香りや成分の強い3番粉から皮粉に近い部分を中心に使って打った蕎麦なのかなという印象を受けました。
茹で加減はちょっと固かったです。
始めはいいんですがだんだんと顎が疲れてくるから、後半、食が進まない感じになってしまって。
それから、なにせ薬味が多いのには苦労しました。蕎麦を食べているというより海苔を食べているという感覚の方が上回る。また、最初から知っていれば良かったんでしょうけど、出汁がびっくりしました。ラー油のたっぷり浮いたこってり味の出汁つゆなんですもん。もう蕎麦を食べているという感覚はどこかへ飛んで中華麺が欲しくなりました。中華麺だったら出汁も全部ぶっかけて食べると美味しいんだろうなと(笑)
それにしてもこのボリューム、普通のそばの2人前くらいあるんじゃないでしょうか。最初は珍しさから食べすすめられるんですが、後半はだんだん重くなって喉を通らず、結局、腹ペコで行ったにも関わらず2人とも半分以上残してしまうことに。平日昼間のサラリーマンには価格・ボリューム共に満足できるお店だと思います。普通にそば屋さんに入る感覚で来てしまった自分たちが悪かったんですね。せっかくのお蕎麦を残してしまったという自戒の念に囚われ、しばらく悶々としました。
俺のそばはサイドメニューも充実していて、魚や肉、お酒の肴なども結構ありました。
店内でワインを片手に魚介類を楽しんでいるグループもありましたし、蕎麦だけを目的とするのではなくサイドメニューをしっかり楽しめるお店なんじゃないかなと思います。次回、来る機会があったら、お酒とお料理を座って楽しんでみたいと感じるお店でした。
[6月10日(水)]
玄そば産地:福井県大野市産(早刈り品)、坂井市丸岡町産(早刈り品)、吉田郡永平寺町産(完熟品)
天気:晴れ
石臼工場内室温:13℃
石臼工場内湿度:46%
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