大阪江坂にあるVolare(ヴォラーレ)旧SEKAHE(セカヘ)さんが、発酵食品や有機野菜を使い、十割そばパスタといったグルテンフリーを取り入れたスタイルにリニューアルし、そのオープンイベントにお呼びいただきました。
セカヘー様とのご縁は、店長の村田さんより「現在、生パスタを主力とするイタリアンレストランをやっているが、グルテンによる身体への影響や農薬の問題などを考えて、小麦を使用することを一切やめることを検討している」。また、「自家製の十割蕎麦パスタを始め小麦粉をそば粉に置き換えた料理を提供するため、弊社にてお打合せと工場見学をしたい」というご相談をいただいたことがきっかけです。
その熱意を受け取って最初に思ったのは、イタリアンレストランで小麦粉を使わないということはイタリアンレストランがそもそも成り立たなくなってしまうのではないか?という疑問でした。パスタ、ピザ、ラザニア、パン、フォカッチャ・・etc 全部、小麦粉ですよ!? そば粉を使ったメニューも併用して提供するというのなら分かるのですが、小麦粉を完全にやめてグルテンフリーにするという発想はなかなかできるものではありませんし、相当な覚悟がないとできないなと思いました。しかし同時に大きな決断をされた村田さんのお力になりたい!と強く思ったことは今でもはっきり覚えています。Volare(ヴォラーレ)改め、SEKAHE(セカヘー)様のリニューアルオープンまでの道のりはまた別の形でご紹介できればと思っております。
さて、イベントでは村田さんよりお店の役割やこだわりについて、使用している食材について、実際に現場で感じてきた体験も交えてお話があり、僭越ながら私も福井のそばについて少しだけお話させていただきました。お集まりのお客様方が真剣に耳を傾けてくださる姿に、このレストランに集まるお客様層や食に対する意識の高さを感じました。
▼オープンイベントだけの特別メニュー
清潔なオープンキッチンは調理のパフォーマンスがよく見えるので、料理好きはカウンターがお薦めです♪
根菜や葉野菜のビュッフェがすごい人気でこれだけあったお野菜があっという間に無くなってしまい、調理の様子に夢中だった僕は結局、一つも取れませんでした(笑)
▼今回のメニューに気になっていたお料理のひとつ「厚焼きガレット」。
よく魚介類や生肉をミルフィーユのように重ねてタルタル風に仕立てたお料理がありますが、その際に使用する筒状の枠”セルクル”を鉄板において、その中にそば粉の生地を流し込んで両面焼いたものだそうです。こんなお料理は初めていただきましたが、トマトソースの酸味、ホワイトソースの深み、チーズのコク、そばチップスの食感がフワッとしたガレットを引きたててすごく美味しかったです。
▼福井県産そば粉100%の十割蕎麦パスタ。
十割蕎麦というとボソボソ、ちぎれちぎれ、固いというようなイメージがありますが、見事にパスタに仕上がっています。ツルツルっとした喉越しがあってソースがよく絡みますし、パスタを噛むとプチップチッと切れるんですがその切れる感じが実に心地いい。ソースの香りが強くオイルも使っているので、残念ながらソバの香りは打ち消されてしまいますが、つけ麺スタイルのこのパスタならソバ香りも十分楽しめます。
蕎麦好きの多い福井にこそ、こういうお店があったらいいなと思うセカヘーさん。これからも日々進化していかれることと思いますので、ぜひたくさんの方に体験していただきたいです。
[SEKAHE(セカヘー)] ※旧Volare(ヴォラーレ)
〒564-0053 大阪府吹田市江の木町14-9
営業時間:11:30~15:00/17:30~22:30
定休日:月曜日