永平寺町松岡室の老舗、やま岡そば屋4代目の山岡俊夫さんが日刊県民福井【ふくい老舗物語】に掲載されていました。

おはようございます!
福井市内、大粒の牡丹雪がひらひらと降っています。

関東地方の雪の影響はすさまじいものがありますね。寒い中、孤立している方たちがとても心配です。
雪になれている土地に住む私たちにとって積雪10㎝とか20㎝なんて大した事じゃないし、積雪で公共交通がマヒしてしまうことが分からないと思いがちですが、雪に慣れていない方たちにとって20㎝以上の雪は脅威だと思います。生活スタイルも住まいも町の作りも何もかもが雪国とは全く違うわけですから対策が難しい。

物流も遮断されている地域もあるとニュースで知りましたが、せめて体温を下げないよう体の温まる野菜(ネギ、しょうが、トウガラシ、大根、かぼちゃ、にら、にんにく、かぶ、白菜)や根菜類(ごぼう、にんじん、レンコン、たまねぎ、山芋)を摂って雪が溶けるまで健康維持に気を付けてもらいたいです。

2014年2月17日(月)の日刊県民福井【ふくい老舗物語】に永平寺町のやま岡そば屋さんが掲載されていました。

手間と安さ惜しまず やま岡そば屋4代目 山岡俊夫さん
[日刊県民福井提供]

記事内容
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「自分が百パーセントおいしいと思う料理を出したい」。
永平寺町松岡室にある「やま岡そば屋」の四代目、山岡俊夫さん(61)のこだわりだ。

ほぼ毎朝、開店二時間前から約六十人分のそばを打ち、だしを取る。山岡さんは「手間がかかってもいい」ときっぱり。山岡さんによると、創業は約百二十年前の明治中期。平日のランチメニューは全品八百五十円。ソースカツ丼や天丼、豚丼などに手打ちのおろしそばとみそ汁が付いてこの安さ。そばだけでなく、ソースカツ丼も人気で、町の食堂は健在だ。

三男の山岡さんは二人の兄が畑違いの仕事に就いていたため、高校卒業後、十八歳の時に京都の料理学校へ通うことを決意。「このままではそば屋が絶える。店を守りたい」と料理の世界に飛び込んだ。
長年、えちぜん鉄道松岡駅近くに店を構えていたが、一層の集客を狙って約二十年前に現在の勝山街道沿いに移転した。創業当時のものはほとんど残っていないが、初代から受け継がれているものもある。直径六十センチ、重さ約一・六キロの巨大なこね鉢だ。

こね鉢にそば粉と小麦粉を入れる。つなぎには、自宅の井戸水とすり下ろした長いもを混ぜて加える。こねる動作は滑らかで、あっという間に生地がまとまった。「トントントン」。包丁で手際良く切っていく麺は、だしが絡みやすいようにと約二ミリの細さ。

そばは自ら打ち、カツや天ぷらもその場で揚げる。食材も厳選し、大野市産のコシヒカリやそば粉、県のブランド肉「ふくいポーク」など県産ものを多く使う。手作りすることで料理が低価格で提供できる。山岡さんは「手間がかかっても、きちんとしたものを安い値段で出す」との信条を語る。

北陸自動車道の福井北インターチェンジや北陸電力体育館が近いため、県内外から客が訪れる。店でおいしい料理を出すことが、福井の食のアピールにもつながると考えている。県外からのリピーターも多いという。
厨房からは客席がのぞける。「厨房からお客さんの表情を見るのが好き」。おいしそうに舌鼓を打つ客の姿を見るのが、何よりの原動力となっている。

【あゆみ】
約120年前の明治中期に、初代の山岡市十郎さんが創業。
市十郎さんは布団の綿を打ち直して再生させる仕事をしていたが、一念発起してそば屋を起こした。
4代目の山岡俊夫さんさんは高校を卒業後に料理学校へ通い、料理店で1年間修業。20歳で稼業に入り、3代目の清さんの下でそば作りの基本を学んだ。

[2月21日(金)]
玄そば産地:福井県大野市産(早刈り品)、坂井市丸岡町産(早刈り品)、吉田郡永平寺町産(完熟品)
天気:雪
石臼工場内室温:3℃
石臼工場内湿度:56%
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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
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