おはようございます!
薄曇りの張った福井市は半袖ポロシャツで気持ちいい気温にまで上がってきました。
寒い冬から徐々に気温が高くなってくる春は、気持ちが高揚してウキウキする感じが大好きです。今日も1日よろしくお願いします。
先週末、キューバのお話を聞いてきました。
キューバはアメリカとの国交断絶を強いられてからというもの、国が国民が本気で自給自足を続けています。
食料は完全無農薬、石油が無いから農業機械を使わない有機農業、空き地や庭・タイヤを再利用したプランターで各自が野菜を栽培、堆肥はミミズや牛耕、農薬(そもそも手に入らない)は禁止(もし農薬を用いた場合、40年間農地として使用禁止)
エネルギーに関しては、石油禁輸によって国民全体が水力火・風力・バイオマスなどの自然エネルギー自給をめざすようになりました。原発は危険だから中止、火力増強はCO2削減のため中止、省電力家電の配給や低消費家電の奨励によって、石油消費はアメリカの1/10を実現しています。
車をはじめとするぜいたく品は、故障したら新しく買う文化ではなく直して壊れてもなお使う文化です。
たから、1950年60年代(キューバ革命が起こり、アメリカとの国交断絶で物資が入らなくなった頃)をきっかけに物流が止まっているかのように当時の車が今でも走っています。また、道路のあちらこちらで車が止まり修理している人たち。日本だとタイヤ交換でさえも業者にお願いすることが多いですが、キューバでは自分たちで出来ることはすべて自分たちで何とかする。
車検制度があるのは日本だけです。
国民は基本的にみんな公務員でどれだけ仕事しようがしまいが、医者だろうが無職だろうが全員が同じ給料です。
一般的な自分たちの考えでは働いた分だけ給料が欲しいと思うのが普通ですが、キューバ国民は違う。
国民が国から絶対的に守られている保証されている安心があるから、国民は自分の苦労はすべて国の為に行うというリズムが生まれている。
また、学費、医療費は一切免除、日本のようにコトが起こってから最新鋭の技術で治すのではなく、コトが起こる前に危険を未然に防ぐことで医療費のコストを削減しています。
毎年、巨大な勢力で甚大な被害を及ぼすハリケーン。アメリカ西海岸やハイチ周辺の島々では3桁以上の犠牲者が出ますがキューバは2ケタほどの犠牲者しか出ないそうです。それは政府や国民が協力し国全体で対策するから。
そんなキューバにちょっとしたきっかけから僕も感心を持ち、色々調べていく中で知れば知るほど同じ島国なのに日本とは全く異なり、対局といってもいいほど異なる国の有り方にとても興味を持ちました。
いつしか実際に見てみたい・・感じてみたいと思うようになり、3年前に念願のキューバに足を踏み入れたんです。
ホセマルティ空港から初めて首都ハバナの地に来た時の印象は、想像していたものよりずっと貧しく建物も古い。
でも、国民はみんな笑顔でフレンドリー。町全体に生活感があって楽しそうにお喋りをしている。自分たちのような黄色人種はまず現れないし、特にキューバは親日家が多く「¿japonés?(ハポネス?=日本人)」と小さい子供も大人も声をかけてくださる本当に温かい国民性です。
ここは小学校。
窓は大きくあけられていてオープンな雰囲気で、子供たちが大きな声で勉強している姿は印象的でした。
政府と国民は強いきずなで結ばれていて、危機を克服している。
社会主義国というとどうしてもマイナスイメージがわき起こりますが、国が国民を愛し守る素晴らしい国だと思いました。
日本には残念ながらそういった感じが弱い。
今後、どれくらいの時間がかかるか分からないけど、少しでもキューバに習って欲しいと感じた時間でした。
[4月18日(木)]
玄そば産地:福井県大野市産(完熟そば)、永平寺町産(完熟そば)
天気:晴れ
石臼工場内室温:17℃
石臼工場内湿度:52%
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福井県産の石臼挽き越前蕎麦粉は、カガセイフン本社工場で製粉しています。
営業時間(月~金)8:30~18:00 休業日:土日祝
挽きたて越前そば粉の通販やお取り寄せは、オンラインショップの末吉の越前そば粉をご利用ください。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
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