新米石臼3台目の最初のお仕事は、そばの実を皮付きのまま製粉する挽きぐるみを完璧に挽きあげるところからです。

おはようございます!
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挽きたてのそば粉をお求めのお客様、お電話にてご注文の上、ご来店ください。お待ちしております。

今回は新しく仲間になった石臼の最後の1台をご紹介したいと思います。
2台はすでにご紹介しました。

越前そば粉の可能性を広げる新米石臼が新しく仲間に加わり、堂々として初々しい姿に感動した桜の頃です。

石臼が作られた時代や石の材質、作り手の技術、使い手の育て方によって石臼の性格や挽き上がるそば粉が違うのは人間も同じですね。

最後の石臼は今までとは違います。
先にご紹介した2台はここ数十年前に作られた石臼を10年近く寝かせて設置した新しい真っ新の石臼ですが、これは先先代、いやそれ以上前に現役で使用されていた石臼を先代、先先代の頃は使わずに保管していたものを今回、再度設置したものです。
なので、先の2台と今回の1台の大きな違いはこの石臼が作られた年代。

新しい石臼は10~20年ほど前に作られて、寝かしを終えて設置されたもの。
今回のはひょっとしたら弊社の創業当時、もしくはそれ以上前に作られて当時使用されていた130年以上前の石臼かもしれません。

新米石臼3台目の最初のお仕事は、そばの実を皮付きのまま製粉する挽きぐるみを完璧に挽きあげるところからです。

石は新しい古いに関係なく地元の石ですが、年を重ねたものは肌の色や石の質感が大分違います。
形や目の立て方を一つ見ても、100年前から伝わる伝統が今に継承されていることが分かり、色々と感じるものがあります。
自分も先人たちに負けないよう石臼職人・粉挽き職人を目指して頑張りたいと思います。

おそらく最低でも50年以上は現役を退いていた石臼ですから、正直、どんなそば粉を挽くのか分かりません。
100年前と今ではそば自体の出来も大分違うと思います。今は、色々なそば粉を挽かせてみてどのように仕上がるのかを試している状態です。

「石臼と対話する」

なにも喋らない石臼ですが、条件が重なった時に素晴らしい粉を挽いてくれる時があります。
その瞬間をこれからどれくらいの時間がかかるか分かりませんが、コツコツやっていきます。

[4月20日(土)]
玄そば産地:福井県大野市産(完熟そば)、永平寺町産(完熟そば)
天気:曇り
石臼工場内室温:10℃
石臼工場内湿度:49%
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福井県産の石臼挽き越前蕎麦粉は、カガセイフン本社工場で製粉しています。
営業時間(月~金)8:30~18:00 休業日:土日祝

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■越前そば粉屋5代目社長:加賀龍夫のブログは、蕎麦粉は人生

■越前そば粉屋おかみのブログは、石臼で挽く越前蕎麦が大好きなおかみ

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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: そば粉を挽くための石臼や道具 タグ: パーマリンク