自然なリズム

開店早々、年配のお客様がいらっしゃいました。

母親が粉を仕上げている間、時間つぶし程度におしゃべり。
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「今日は珍しくポカポカですね。」
「こんな朝早く来られるなんて、何かの集いですか?」

>>>「食べたくなったから来た。」
  「今日のお昼はお蕎麦食べようと思って!」
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僕なら、「さぁ、今からそば打ちするぞ!」というような
気合いを入れないと、なかなか手が進まないところがあるけれど
その方は、生活の一部に趣味のそば打ちが自然に存在していて、
スローなリズムがとても素敵なオジサマでした。

まったりとした会話を程よく楽しんだ頃に、そば粉が仕上がり
にこりとしながらお店を後にしました。
(今からの時間の楽しみ方を創造してるのかなぁ。)

「(自分の打った蕎麦を)お昼に食べたくなって!」
なんて、いずれ言ってみたい言葉だなぁ・・・と
つくづく思う一日の始まりです。

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 粉奈屋六代目の足あと パーマリンク