おはようございます!
今日は全国麺類生活衛生同業組合連合会主催の「蕎麦鑑定士」試験を受けに京都へ向かっています。
この蕎麦鑑定士という資格制度は以前から知っていたのですが、自分のようにそば粉の製粉を生業にしている立場の人間がこういったものに参加するというのはどうなのかな?という葛藤があったので積極的に参加することを控えていました。
でも、資格取得どうこうではなくて、この蕎麦鑑定士の養成講座というのはソバの栽培から品種に関することや地方によって異なる蕎麦の打ち方、食べ方の違いを知るなどの取り組みはとても興味があり、何らかの形で参加できないかなという気持ちを持っていたので、昨年、担当の方にいろいろ質問をさせていただいたところ、そば店やそば粉屋などのソバに通ずる仕事をしている方々の参加が意外に多いということを知り、参加をさせていただくことになりました。
それで、今日はその試験の日なのです。
テキストを繰り返し読み直しているのですが、鑑定士1年目にしては内容がかなり専門的。
僕はどちらかというと本を読んで知識を蓄えるというよりも体験して体得するタイプなので、本や人から聞いた話は参考にはしますが、そのまま知識として頭には入れません。でも、このテキストに書かれていることは、今まで見聞きしてきたことが具体的に説明されている部分が多く、ちゃんと理解して納得できているので今まで頭の片隅でなんとなくそうだろうな・・と思っていたことがちゃんと知識として持つことができています。
級位は4級あって、今回は4級の試験です。
級位が上がるごとに内容が難しくなり、3級から上のレベルは食味試験なるものまであります。年1回の試験なので、順調に階級を進めても最低4年はかかる計算。とても興味深い。
僕は福井の粉屋ですから、石臼製粉に関することや、福井の品種、栽培方法については大丈夫でしょうけど、蕎麦の打ち方とか食べ方、他県の文化についてはあまり知らないので、この養成講座をきっかけに実際に足を運んで行けたらとも思っています。
試験が今からとても楽しみです。
「蕎麦鑑定士」とは?
※蕎麦Webより抜粋
蕎麦について、より詳しく知っていただくことを目的に実施します。
そのために48種類に及ぶ、伝統の蕎麦の味を体験していただき、それを覚えていただきます。年1回行われる「蕎麦鑑定士」認定試験に合格されると、蕎麦の研究者や大学教授などの専門家による講義を受けていただき、そのうえで資格が認定されます。管理運営は、「蕎麦鑑定士」認定制度運営委員会が行います。
「蕎麦鑑定士」とは、一言でいうと、〈蕎麦とはどういうものであるかを、知っている人〉のことです。
「蕎麦鑑定士」は、伝統的な日本の蕎麦がどういうものであるのかについて正確な知識を持ち、なおかつ蕎麦を味わってみて、その蕎麦が備えている魅力を見分けられる人のことです。そして、多種類の蕎麦について、それぞれ味わうべきポイントを見出して、楽しむことのできる人をいいます。
蕎麦の食文化は、作る人だけでなく、食べる人も一緒になって、守り、育て、伝えていくものです。
ですから「蕎麦鑑定士」の大きな役目のひとつは、蕎麦の食文化を守ることにあるのです。
蕎麦というものは、食味が極めて不安定で、同じ人が打った蕎麦でも、毎回味が違ってしまうくらい難しいものです。
蕎麦は、どこの産地で栽培したか、どの生産者が栽培したかによって、味は大きく変わりますし、その年の気候や、播種時期、収穫の時期などによっても違ってきます。
さらに収穫の方法や乾燥の方法、その後の保管の仕方によっても変化します。
もちろん製粉の違いによる味の差は大きなもので、最終的にそれを打って仕上げる職人の技量や考え方で、蕎麦という食品の味は、まったく違ったものになります。そういうところが、蕎麦の難しさであり、同時に、面白さでもあるのです。
これだけ捕らえ所がない、難しい食べ物ですから、蕎麦の好きな方々は、その味が決まる理由について、興味を持つのです。蕎麦が奥が深いといわれる、大きな理由が、ここにあります。
詳しくは、「蕎麦鑑定士」養成講座ホームページへ
[2月9日(月)]
天気:曇り
石臼工場内室温:5℃
石臼工場内湿度:61%
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