12月中旬までの期間限定出荷!越前ふくい早刈り新そばが丸岡町よりカガセイフン工場へ届きました。

こんばんは!

小雨降る福井市内。
新蕎麦の収穫も中盤に差し掛かり先週まで黒々としていた畑が日ごとに刈り取られ、茎の赤黒色に染まっています。

先ほど丸岡町より今年の早刈り新そばが弊社工場に届きました。

今だけの期間限定出荷!越前ふくい早刈り新そば粉が丸岡町よりカガセイフン工場へ届けられました。

連休明けより精選(夾雑物除去)、研磨(磨き)、石抜きなどの工程を通し、連休明けより新そば粉を製粉していきます。早刈り新そば粉をお待ちいただいておりますお客様、長らくお待たせしております。来週より順次、新そば粉を出荷させていただきます。

今だけの期間限定出荷!越前ふくい早刈り新そば粉が丸岡町よりカガセイフン工場へ届けられました。

脱皮後の丸抜きです。
光の加減で青みがうまく映り込みませんでしたが、実際はもう少し青々としています。

今だけの期間限定出荷!越前ふくい早刈り新そば粉が丸岡町よりカガセイフン工場へ届けられました。

公にはお伝えしておりませんでしたが、実は先週末に若干数の早刈り新蕎麦が入ってきました。それは通常の早刈りそばよりももっと早播きされ収穫時期をさらに早めたもので、そば粒が未熟すぎて青みや若々しい香りは強いけどソバの味が弱いものです。ある程度の量が確保できていれば出荷できたのですがあまりに少量だったため、とても入荷!と言える状況ではなく、もう少し様子を見ておりました。

昨年はここ数年で一番の凶作でしたが、今年はそれに輪をかけて収量が少なくなりそうです。
原因は2つ。播種後の「大雨」と「大型台風」です。

8月下旬、ソバを播種した後に大雨が降りました。
ソバは当然、水がないと成長できませんが、かといって雨が多すぎると逆効果。農家さんはある程度、雨対策として水はけのよい畑づくりを行っていたものの畑全体が水浸しになり、水路も満タンになるほどの雨が降るとアウトです。これで播いた種そばが水に流れてしまい、3年連続となる「まき直し」が行われました。

中には大雨が降ることを想定した上であえて播種時期を遅らせる農家さんもいらっしゃり、例年、早刈り新そばは10月下旬の収穫、11月初旬の入荷なのですが、播き直しと播種時期を遅らせたことで生育と収穫にズレが生じ、被害を受けず順調に育ったところでも例年より4.5日遅れ、播き直したところで2週間~3週間遅れていて、今年は11月中旬まで収穫が行われる予定です。

福井は11月過ぎると気温が一気に下がり、放射冷却などによって霜が降ります。
この霜もソバにとっては天敵。収穫や作柄に影響しますので、なんとか収穫が終わるまで持ち堪えてもらいたいものです。

台風に関しても北陸地方は九州、中国、関西を経由するうちに勢力が弱まり、家の屋根が飛ぶとか、流されるとか、風が強くて歩けないといったことはほぼありません。しかし、収穫を目前にしたソバにとっては致命的となります。
交配後、結実して実が膨らみ、あと2週間ほどで収穫を迎えるソバの実は重量も出てくるので、勢力が弱まっているといっても強風は強風。根こそぎ持って行かれてしまいます。大雨、台風、霜とそばの栽培は本当にリスクが大きくて大変です。

そんな多難な環境下で育まれた早刈り新蕎麦。
12月中旬までの期間限定販売となります。今だけの新鮮な風味を味わってみてください。

一般販売は来週より開始予定です。
どうぞお楽しみに。

[11月1日(土)]
玄そば産地:福井県大野市産(早刈り品)、坂井市丸岡町産(早刈り品)、吉田郡永平寺町産(完熟品)

天気:雨
石臼工場内室温:11℃
石臼工場内湿度:48%
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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 福井県内に育つそばの様子 タグ: パーマリンク