【2013年 福井そば畑レポート】カガセイフン工場からこぼれ落ちたそばの実が敷地内で根付き、花が咲き、結実しました。

おはようございます!

昨晩は一晩中、台風による強い風の通る音がしていて、そばの実が飛ばされないか、茎が折れないか、全体的に列伏しないか心配でした。今でも外の看板が大きく揺れるくらい強い風が吹いてますし、いろんなものが飛んでくるので、おそらくそばの畑も被害ゼロではないと思うんです。
福井の新そば収穫まで残すところあと20日ほどとなってきたこの大事な時に再び台風に遭う。勘弁してくれよ・・と気持ちが萎えます。今はとにかく1俵でも多くのソバが収穫できることを祈っています。

カガセイフン石臼製粉工場からポロポロとこぼれ落ちたそばの実がコンクリートの隙間に落ちて、いつのまにやら根付いて花も咲かせ、幸運にも実をつけました。

【2013年 福井そば畑レポート】カガセイフン工場からこぼれ落ちたそばの実が敷地内で根付き、花が咲き、結実しました。

昨年、同時期にブログで書いたんですが、ソバには「長柱花」と「短柱花」の2種類のタイプが存在します。
長柱花は雌しべが雄しべより長く、短柱花は雌しべが雄しべより短い。同じ形の花同士では受粉せず、互いが交雑して初めて受粉するので、結実させるには飛び回る蜂や蝶などの昆虫の力が必要不可欠なんです。

【2013年 福井そば畑レポート】カガセイフン工場からこぼれ落ちたそばの実が敷地内で根付き、花が咲き、結実しました。

こういう僻地でひょろっと出てきたソバが受粉して結実する場合、自分が長柱花なら近くに短柱花があり、また自分が短柱花なら近くに長柱花がないといけません。あるいは近隣にそば畑が広がっているかです。しかも、どこに居るとも限らない虫が偶然にも表れて両方を掛け合わせない事には結実まで行きません。偶然が偶然を呼び、見事に結実したわけです。

そば畑の被害が気になりますが、朝からちょっと嬉しくなった出来事でした。
今日も1日、よろしくお願いします。

[10月9日(水)]
玄そば産地:福井県大野市産(完熟そば)、永平寺町産(完熟そば)
天気:晴れ
石臼工場内室温:22℃
石臼工場内湿度:61%
———————————-

■挽きたて越前そば粉の通販やお取り寄せ、少量のお取引をご希望の方は、末吉の越前そば粉オンラインショップをご利用ください。

■オリジナルそば粉のご提案、越前そば粉のサンプル請求(営業店様のみ)、業務用そば粉のお取引をご希望の方は、越前蕎麦粉製造元カガセイフンをご利用ください。

■明治以来、石臼挽きの福井県産越前そば粉をお届けする、株式会社カガセイフンの取り組みは、カガセイフン企業サイトをご覧ください。

■越前そば粉屋5代目社長:加賀龍夫のブログは、蕎麦粉は人生

■越前そば粉屋おかみのブログは、石臼で挽く越前蕎麦が大好きなおかみ

※このブログ内の文章や画像を弊社の了承なく複製、使用することを禁じます。

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 福井県内に育つそばの様子 タグ: パーマリンク