福井県内主要産地に広がるソバの花の臭いは、自家受粉できないソバが受粉するに必要な虫を呼び寄せるため。

おはようございます!
小雨降る肌寒いお天気になりました。

畑に育つそばは黒化率も進んで、来週頃から少しずつ収穫に入ってくるかと思われます。
いよいよ福井にも新そばの季節がやってきます。楽しみですねー
そんな中、今朝の福井新聞にこういう記事が載っていました。

「ソバの花は臭い」
※2012.10.18の福井新聞朝刊より

福井県内主要産地に広がるソバの花の臭いは、自家受粉できないソバが受粉するに必要な虫を呼び寄せるため。

福井県産そばは全国的にも特に香りがいいと評価が高いため、収穫量の半分は関東方面に出荷されています。作付面積も年々拡大し、昨年度は3,950ヘクタールと全国3位にまで大きくなりました。

でも、一つ問題が出始めています。
それは独特の鶏糞に似た「臭い」

ソバは花を咲かせると虫を呼び寄せるため独特の臭いを放ちます。
それはイネや麦のように自家受粉ではなく、別のソバ同士でないと受粉しない他家受粉なため、密を目当てに来る虫に頼る他に受粉できないからなんです。

最近特に臭いがキツイと感じるのは、福井県内の作付面積が広がっているからで、私のように子供のころからこの臭いに慣れている人間にとっては当たり前のことです。
臭いは花が咲いている数週間だけなので、限られた期間に虫を呼ぶ努力でそれが高品質で香り豊かな新そばになると考えてもらいたいですが、一般の方にとっては耐え難いかもしれません。

福井県内そばの主要産地に住まわれる方々への配慮もこれからは一つの課題として考えていかないと、ひたすら作付面積を広げていくだけではダメですね。

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それでは、今日も頑張りましょう!

[10月18日(木)]
玄そば産地:福井県大野市産、丸岡町産、永平寺町産(完熟品)、越前市産(完熟品)
天気:晴れ
石臼工場内室温:18℃
石臼工場内湿度:67%
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■越前そば粉屋5代目社長:加賀龍夫のブログは、蕎麦粉は人生

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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 福井県内に育つそばの様子 タグ: パーマリンク