上野:そばきり 沙羅の花

連休中は東京へ行ってきました。

朝8時半頃に福井を出て、着いたのがお昼の12時半くらい。

まず上野駅に降り立ったのですが、開口一番「暑い!」。

北陸福井とは気温も日差しも体感温度も全く質が違います。マシだったのは湿度が割と低いと感じたことでしょうか。熱中症になりやすいというのが分かります。

今回、東京に行ったのは目的のお蕎麦屋さん巡りとそばガレットを食べること、そしてお世話になっている人へのご挨拶です。

上野では弊社のお客様であります【そばきり 沙羅の花】さんへ。自家製粉の挽きたてのそば粉で毎日、蕎麦を打たれているこだわりのお店。サイドメニューも魅力的で、いただいた蕎麦刺や箸休めの鱧の煮こごり、厚焼き卵はどれも上品で繊細な味付けでした。器も涼しげな演出でお店の雰囲気とマッチして、ゆっくりと味わえます。

特に蕎麦刺は薄くのばした正方形の刺身が2種類、冷たい氷水に浮かんで見た目にも清々しくツルっとした食感がたまりませんでした。

お蕎麦は柚子切りと天せいろうを注文。

築地でいい車エビが入らなかったとご主人。かわりに鱧を用意してくださいました。

目の前で鱧の骨切りをされていたのですが、そのシャクッシャクッっという音もまた良い雰囲気。

一食分ずつ丁寧に打たれたそばのゆで時間はサッとくぐらすような程度。

極細切りのまるで素麺のような蕎麦は手打ちとは思えないほどの見事さで、一つの作品的蕎麦だな、としばらくまじまじと見させていただきました。

柚子切りは器に盛られた状態で良い香りが立ち昇ってきて、食べると上品な甘さと極細切りながら歯を押し返すプリっとした食感が最高でした。

おろしたての本わさびも味のアクセントとなり、最後まで美味しくいただきました。

ご主人さんのお気づかいもありがたく、恐縮した次第です。

みなさまもお時間が取れたり、お近くでしたら一度召し上がってみてください。

店主の気持ちが凝縮された作品に出合います。

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: お客様とのつながり, 蕎麦・うどんの食べ歩き タグ: パーマリンク