蔵王山麓って聞くと、雪深い、水が最高に綺麗、標高が高い、寒い、空気が澄んでいるなど、とにかくクリアで自然が豊かで緑が濃いイメージがあります。そんな土地には必ずと言っていいほど旨い蕎麦が育つものです。山形で栽培されるソバの多くは「でわかおり」や「キタワセ」だそうですが、一部の地区で「摩耶(まや)在来」という品種を栽培していて、しかも食べられるお店があると聞いてやってきました。
場所は山形市中心部から徒歩20分ほどにある「手打ちそば処 すぎ」さん。
通りから見えるこの立て看板が目印です。
少し早めに着いたのでしばらくお店の周りをお散歩しつつ、店の外壁に貼ってある摩耶そばの畑を見るとこう書いてあります。
摩耶そば畑より蔵王山系を望む
摩耶そばの畑は中東山に中沢開墾地にあります。藤沢周平 原作、映画「小川の辺」(2011年7月公開)のロケ地にもなりました。
左上には蔵王山系の山の名前が書かれており、標高の高さと蕎麦を栽培しているる環境の良さが伝わります。
今まで車ひとつなかったのに、開店早々、一気に車が集まってきます。
「摩耶そば」と書かれたお店の暖簾がいい感じ。
店内はすぐにいっぱいに。
山形はラーメンがすごく美味しいを聞いたことがあって、そば屋さんにもラーメンがあるのは珍しい事ではないそうです。もちろん、このお店にもラーメンがありました。正直、めちゃくちゃラーメン食べたかったんですが、せっかく山形きているんだからできるだけ多くの蕎麦屋さんを巡りたい。
もう一つ気になったのが「麦切」というメニュー。
地元の方は違うというかもしれませんが、いわゆる細うどんで冷たい麦切りは冷麦みたいなものなんでしょうね。で、蕎麦と麦切がセットになった合盛りにイカのゲソ天をプラスして注文する方がたくさん見られました。すごく美味しそうでまさにこのあたりのスローフードなんでしょう。
さて、摩耶せいろ(850円)が来ました。
少し甘めのさっぱりした出汁とお漬物。
雪のように白い更級系の中にプツプツと黒いホシが入った涼しげなお蕎麦。
更科寄りなので香り淡いものの、噛むほどに蕎麦のデンプンの甘みを感じます。出汁をつけてしまうとこのお蕎麦の味が全く分からなくなってしまうので、蕎麦だけをただひたすら味わいました。
初めて食べた摩耶在来。
雑味が無く純真無垢で素直な味わいでした。玄そばごと挽きぐるみにしたり粗挽きにしたらこの素直さがどんな表情を見せるのかすごく興味を持ちました。またどこかで出会えるといいなと。
山形のお蕎麦も奥が深い。
蕎麦歩きは楽しいですね。
[手打ちそば処 すぎ]
〒990-2402 山形県山形市小立2丁目5番8号
電話:023-641-4863
営業時間:11:00~15:00
定休日:金曜日
[6月30日(木)]
天気:曇り
石臼工場内室温:20℃
石臼工場内湿度:73%
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