安曇野で自然農を体験

福井から峠を越えて260kmで安曇野です。でも、さすがにゴールデンウィークともあって高速道路は異常な渋滞。通常なら3時間半ほどで着きそうなところが6時間もかかってしまいました。

今回は友人が実践している「自然農」に触れてくることが主な目的。ソバの栽培にも何らかのヒントになるかもしれませんし。

ちょうどお昼過ぎに着いたので、早速、友人が管理している畑へ連れてってもらうことに。

ところが見てびっくり!この辺りかな?と思っていた畑ではなく、全く眼中になかったところが自然農の畑(草が覆い茂っている場所、写真の半分から下)でした。

よくよく見ると・・・たしかに何かいます。

キャベツ・ニラ・ネギボウズ・レタス?

野菜が草とたくさんの虫と共存するような形で栽培されていて、最初はただの草むらに見えました。

自然農のキホンは、

当然、肥料・農薬は使わず

耕さず

草や虫を敵としない

だそうで、鎌と軍手があれば今すぐにでも実践可能です。

耕さないで栽培させることで作物が強い土を掻きわけて生長します。サイズは小ぶりで見た目にもスーパーで売っているものとは違いますが、力強い元気な野菜になるのだとか。

実際にレストランでいただきましたが、野菜自然な味がしていてすごく美味しかったです。

通常の農業は、肥料を加えて土を耕し100%の状態で100%の作物を収穫する。

収穫後の土は0の痩せた状態になってしまう為、また肥料を加える。

ところが自然農は、草や虫がありのままに住む中で刈り取った草や枯草を使い天然の日陰と

肥料を作り60%の作物を栽培し、40%を土に残します。耕さなければ地中の虫や微生物が畑を豊かにし、さらに自然の肥料となるそうです。

自然農という言葉自体は知っていましたが、ここまで自然だとは思いもせずとても参考になった一日でした。

つづく

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
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