「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

今年で4回目を迎えた大人の書道教室グループ展 in大安禅寺
2016年のテーマは「晴れ」。今年で3回目の作品を書かせていただきました。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

大人の書道教室グループ展2016のテーマは「晴れ」

「晴れ」という言葉は雲が少ないか全く無い空の状態を指しますが、辛い困難が解決したり努力が実った時、良くないことがいい方へ流れた時にも「晴れる」と表現しますよね。そんな「晴れ」という何気ない言葉ですが、自分にとって晴れとは一体どんなものか。また晴れという言葉にどんな意味を込めているのかを一人一人が書で表現します。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

山の良い香りに満ち満ちた大安禅寺はこれから紅葉が始まるという季節。
日が差せば暖かいけど、隠れると肌寒くなる。秋が深くなり北陸の長い冬が目の前に来ていると実感します。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

展示数は大人の書道教室の生徒44名と講師の書家西山鳳陽先生による計45作品。
人によって様々な顔や考え方があるように、人それぞれいろんな「晴れ」があって、いろんな想いがあって、それがどのように書に落とし込められているのか。お寺内の各所に散りばめられた作品はどれも生徒の強い想いを感じます。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

題字はもちろん、書き方や表現がどの作品もユニークで自由だと思いませんか?
通常の書道教室のように決まった形や書き方も教わりますが、感じた事を感じたまま純粋に表現するおもしろさを楽しませてくれるのがこのお習字教室のおもしろいところ。書道教室だけど書道教室じゃない。書道を通して自分を表現する勉強しているという感覚なのかもしれません。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

「喜心(きしん)」何事も喜びと感謝の心で接すれば伝わる。その心は・・

今回、僕は「喜心(きしん)」と書きました。
喜心とは、曹洞宗の開祖道元禅師が修行僧に食事を作る食事係の心得として示された三心(さんしん)の内の一つで、他に老心(ろうしん)と大心(だいしん)があります。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

「喜心」
人のために何かをする時に嫌々していると結果としてマイナスになることがある。そして、その行いをする方もされる方もお互いに嫌な思いをすることが多い。しかし、人の喜びも自分の喜びと捉え人の為になる行いを喜んでする奉仕の心をもっての行いは共に気持ちがいいものだ。この奉仕の心が喜心。喜心によって、自分の喜びが他人にも伝わり周囲の人達に喜びの輪が拡がっていく。

「老心」
親が子を思うように他の人を思いやる心。親が子を心配する際、ちょっと考えすぎでは?と思えるほど細かいところまで心配しますが、それと同じように他の人に対しても充分すぎるほど細かいところまで気配りをする。これが老心。懇切丁寧な”思いやり”の心。

「大心」
字のとおり大きな心ということ。山のごとく、空のごとく、海のごとく大きくゆったりとして、もの事をありのままに見つめるこだわりの無い心が大心。中性的で臨機応変な公平な心。

「喜心(きしん)」大人の書道教室グループ展2016「晴れ」in大安禅寺(福井市)

今回のテーマに「喜心」を選んだのは「何事にも喜びと感謝の心をもって真正面から向き合う。気持ちが伝わった時、その心はどんな青空より晴れやかになる。」という自分の想いと言葉の意味がぴったりだったからです。

毎回そうなんですが、書き終えた瞬間は自分の持っているものを精一杯出して書ききったという満足感でいっぱいになります。こうして改めて見ると自分の書いた書に教わるというか、自分の行いを見直すいい機会になります。この書道教室にご縁をいただいて本当に感謝です。

ご覧いただいた方々、ありがとうございました。

[10月25日(火)]
天気:曇り
石臼工場内室温:22℃
石臼工場内湿度:45%
———————————-

100年そば粉 カガ製粉(旧末吉の越前そば粉)
挽きたて越前そば粉の通販やお取り寄せ、個人様など少量のお取引

越前蕎麦粉製造元カガセイフン
業務用そば粉、オリジナルそば粉のご提案、そば粉のサンプル請求(営業店様のみ)、営業店様、法人様のお取引

カガセイフン企業サイト
明治以来、石臼挽きの福井県産越前そば粉をお届けする、株式会社カガセイフンの取り組み

あなたの蕎麦がいい
製粉に命をかける五代目社長と、蕎麦が大好きおかみの日記

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 粉奈屋六代目の足あと タグ: パーマリンク