自社工場で製粉製麺する小木曽製粉所は、3たての蕎麦を500円という低価格ながら高いクオリティを実現している。

おはようございます。
先週末は信州に出張でございました。気づきあり、驚きあり、感動あり、出会いありの非常に濃い出張で、まだ興奮が抑えられません。これも北陸新幹線開業で福井-長野間が2時間で結ばれたおかげです。ありがたいことです。

信州出張の主な目的は、今年1月に茅野市の信州八ヶ岳そば切りの会様が来福されたのがきっかけで、今回は僕の方から訪問させていただきました。

福井に視察に来られた時のブログ↓
福井在来種のそばについて生産農家や製粉所の取り組みを研修する為、信州八ヶ岳そば切りの会ご一同様がご来福されました。

そば・製粉・製麺の立ち食いセルフ型そば処小木曽製粉所

長野駅から松本駅に移動しレンタカーで移動しようとした際に、「そば処 小木曽製粉所」という某うどんチェーンにも似た看板が目に入りました。立ち食いセルフ型そば・製粉・製麺と看板に書かれたこのお店は、近くにある工場でそばを製粉製麺し、各店舗で茹でたてを提供しているようです。
駅の蕎麦で500円という金額は決して安くはないと思いますが、ここは信州。一見の価値ありと思い、10時50分に松本駅について11時の開店早々に入店しました。

信州そばの小木曽製粉所は、3たての蕎麦を500円で提供しそば店にも引けを取らないクオリティを実現している。

店内はコの字型になっており、向かって内側が厨房、外側が立ち食いスペース、人の導線も考えられていて小狭ながら機能的なレイアウト。邪魔にならない隅っこに北海道産そばフェア開催中!の立て札と本日の蕎麦産地「北海道余市産」の説明がありました。

信州そばの小木曽製粉所は、3たての蕎麦を500円で提供しそば店にも引けを取らないクオリティを実現している。

そばのメニューは、ざる、大ざる、かけ、冷かけの4種類

注文の手順は4色の札に割り振られたメニューから好きな札を取ります。するとその札を見た釜場のスタッフが目の前で生そばを茹で上げ、冷水で〆て提供してくれます。その時間はおよそ4分~6分というところでしょうか。出汁と薬味(ワサビ、ネギ)はセルフサービスで取り、天ぷらなどの種物は、うどんチェーンと同じようなシステムで取っていきます。

信州そばの小木曽製粉所は、3たての蕎麦を500円で提供しそば店にも引けを取らないクオリティを実現している。

ざるそば500円(税抜)

駅そばの立ち食いでちょっと嫌らしい食べ方だけど、2,3本そばを手繰ってすすってみたら、蕎麦の味がちゃんとする!小麦粉の香りも感じるけど、蕎麦の香りもするし全然悪くない。そりゃ専門店の蕎麦と比べたら・・感はありますが、普通のお蕎麦屋さんの味に匹敵するくらいの力があって、決して侮れない。

信州そばの小木曽製粉所は、3たての蕎麦を500円で提供しそば店にも引けを取らないクオリティを実現している。

低価格ながら専門店に引けを取らない蕎麦

ぷつんと切れる歯切れの良さや表面がツルツル滑らかで光を薄ら通す見た目の良さは茹でたてだから得られるもの。この食感が食欲をわきたて最後まで美味しく食べさせる。
500円という価格ながら、国内産玄そばを使って製粉から製麺、お客様の前で都度、生の蕎麦を茹でて提供してくれるという妥協しない姿勢と心意気、そしてコストパフォーマンスに、「さすがそば処信州・・恐るべし」と思わざるをえません。せっかくなので温かいかけそばも食べたかったんですが、今回は他に食べたいお蕎麦がたくさんあるのでお腹と相談してパスすることに。

今回の信州視察は主に茅野市界隈。茅野を中心に焼き味噌で食べる蕎麦で有名な高遠町から蓼科湖周辺です。地図で見ると結構遠くに感じたんですが、実際に走ってみるとちょうどいいドライブコース。あいにくのお天気でしたが景色は良いし空気も水もいい。

信州蕎麦行脚をどうぞお楽しみに。

[6月25日(木)]
玄そば産地:福井県大野市産(早刈り品)、坂井市丸岡町産(早刈り品)、吉田郡永平寺町産(完熟品)

天気:曇り
石臼工場内室温:14℃
石臼工場内湿度:48%
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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
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