石臼のお世話

おはようございます。

今日は曇り空から差す太陽の光が気持ちい朝を迎えています。

週末の疲れが今朝から出てぐったりしてますが今週も美味しいそば粉挽きますよ!

さて、僕たちは今の時期、年末の激務を終えた石臼たちのメンテナンスを行います。磨り減った臼の目を起こす「目立て」、動力になっているモーター類の点検、設備不良箇所の確認などが主だった内容ですが、なかでも目立ては非常に時間と手間がかかります。

上下とも60~80kgある石臼を設置台から手作業で取り外します。はずした両臼の目に溜まっているそば粉を除いて目立てを行いますが、溝を起こしたり深くしたり臼同士の噛み合いを考えながら目を立てていく作業は非常に難しく細心の注意を払います。

僕も子供のころから祖父や父の目立てを見て育ってきましたが、同じような仕上がりには到底及びません。ひどい時にはそばが粉にすらなりませんし。

経験値の低さなのでしょうね。擂り合わせの悪さや目起こしの甘さなど同じ産地の臼でもモノによって正確が違います。

でもその分、そば粉になったときの喜びとやりがいは格別なものです。

目立てには時間がかかります。1台の石臼(上臼・下臼)を整備するには早くても1日。うまくいかなかったりすると1週間くらい平気でかかります。

工場内すべての石臼をメンテナンスし終える頃にはゴールデンウイークを迎えることが多いですね。

美味しいそば粉を挽くために僕たちは手間を惜しみません。

心を込めて目立てを行っています。

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: そば粉を挽くための石臼や道具 タグ: パーマリンク