30年度の新そばもなかなか先が思いやられます。
北海道は播種時期に台風による大雨で種そばが流されてしまい、再播種を行ったものの生育状況は悪く収穫量は例年の半減の見込みで、東北地方も同じ理由で北海道ほどではないにしろ、被害が出ているという報告が届いてます。
北海道産の新そば入荷時期は9月中旬頃ですが、現状から値上がりすることは容易に想像できますし、それでいて品質がどうか・・と言う状況です。品質と価格のバランスが取れない場合は弊社は今年の北海道産新そばの取り扱いを取りやめることを検討しております。あらかじめご了承ください。
さて、福井産について近況をお伝えします。
8月上旬より播種が始まりましたが、その後、雨に恵まれず干ばつによって種そばが思うように発芽してこないという状況が続き、その間に鳥類の餌になってしまった圃場もあり、早々にまき直す圃場も見られました。同じ圃場でも芽が出て育っているところとこれから芽が出て・・というところで2週間~3週間ほどの生育のムラが出ています。
お盆前後にスポット的な雨により発芽していないところが一気に発芽したものの、生育のムラが出てままで推移しています。早く発芽したところとそうではないところで、収獲のタイミングをどこに持って行くかという判断が難しいところという意味では出足はあまりいい状況ではありませんが、現状はそれほど深刻ではなさそうです。
福井市、丸岡町、あわら市など平野部は5㎝~20㎝。
大野市や勝山市などの山間部は10㎝~30㎝ほどに生育してきています(下の画像は大野市のそば畑)。
先週の台風によってところどころ折れているソバが確認できましたが、背丈がそれほど大きくなかったのが良かったんでしょう。倒伏などはしてないですし心配無用だったようです。
去年が大凶作だっただけに今年のソバを期待する農家さんは多く、何とか無事に収穫を迎えてほしいです。