越前和紙の杉原商店様へ見学させていただきました。

おはようございます。

春が一瞬来たかのような暖かさが続いていたのですが、ここにきてまた気温が下がってきました。。
北陸地方は今日明日と雪が降る予報が出ております。
春を意識しての降雪は本当に体に堪えます。

本日も福井県産 石臼挽き越前蕎麦粉製造元:株式会社カガセイフン、オンラインショップ:末吉製粉は午後6時半まで元気に営業しております。よろしくお願いいたします。

昨日、越前和紙の杉原商店様にへ見学させていただきました。

和紙の原料を2時間近く炊きあげて細かい繊維状にしていきます。

節などの黒ずんだ部分や汚れを手作業で細かく取り除いていきます。
ここがとても大変で冷たい水に何度も手をつけながら作業している姿には頭が下がります。

紙すきの道具です。和紙は寒い季節じゃないと作れないと以前、聞いたことがありました。
それは「ネリ」と呼ばれる和紙の繊維を分散させる糊の力が今のように寒くないと働かなくなるためで、この技術は日本にしか存在しないそうです。

今回は和紙のお話をお聞きし、実際に見て、自分にとって忘れられない素晴らしい一日となりました。
一枚の和紙の裏にはものすごい手間と時間と経験が必要だということはなんとなく分かっているつもりでしたが、実際のご苦労は大変なもので、いつも使わせていただいている和紙の扱い方が変わりました。いつも商品と一緒に一言添えさせていただいている和紙がこちらの越前和紙なのですが、これから使わせていただく度に職人さんの顔が出てくることと思います。

人間国宝の一べゑさんがおっしゃっていた、「悪いことはいくらでもできるが、本物を作り続けたい」、「一般の人には分からないが、たったひとりの分かる人には分かる」、「紙すきは本当に難しい」という、言葉が強く残っております。

僕も自分のやっている仕事に誇りをもって、これからも正直に粉屋を続けていこうと改めて感じました。今回の見学は和紙と言う枠を超えて「本物の職人ならば・・」、「本物の製造業ならば・・」、「100年後も200年後も続けられるお仕事とは」というお手本を見せていただいたような、そんな気持ちです。

杉原様、本当にありがとうございました。

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福井県産の石臼挽き越前蕎麦粉は、カガセイフン本社工場で製粉しています。
営業時間(月~金)8:30~18:00 休業日:土日祝
挽きたて越前そば粉のお取り寄せは、オンラインショップの末吉の越前そば粉をご利用ください。
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。

■越前そば粉屋5代目社長:加賀龍夫のブログは、蕎麦粉は人生

■越前そば粉屋おかみのブログは、石臼で挽く越前蕎麦が大好きなおかみ

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加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: 粉奈屋六代目の足あと タグ: パーマリンク