昭和30年のコネ鉢

先日、旧工場跡地に経つ倉庫の掃除をしていたら、先代である祖父が母の生まれた時に誕生記念として新調したコネ鉢が出てきました。母もその存在を知らず、見つかるまでかれこれ50年以上じっとしていたことになります。

鉢の深さは浅く、周りのカーブも緩やか、だけどそこ面にしっかりと厚みがあって驚くど安定しているので、そばをこねてもしっかりと力りそうです。今売られているようなコネ鉢とは大きさや形も違い、ザ・昔の道具!といった感じでしょうか。
おそらくニスのようなものをうっすらとかけただけの状態なので、ところどころひびが入っていて歪みがあるものの、目立った劣化はありません。

母と話し合った結果、母にとっても僕にとっても感慨深いこの鉢を、せっかくなので長く使えるよう漆を塗ってもらうことにしました。
ただいま、越前漆器で有名な河和田の【錦壽】さんへ預けております。
仕上がりがとても楽しみです。

加賀 健太郎 について

年間100店以上の蕎麦店を食べ歩き/蕎麦を食べてソバの挽き方を考える/ミシュラン星付き店へのそば粉納品事例多数/自社で開発した福井県産そばのガレット粉を本場フランス・ブルターニュでプレゼン/出張先では「体のどこを切っても蕎麦が出てくる」くらい蕎麦を食べ歩く ■ブログ→ http://kaga-seifun.com/sobako/
カテゴリー: そば粉を挽くための石臼や道具 タグ: パーマリンク