新規石臼架台の搬入もいよいよ後半戦。
残りの架台を設置していきます。
架台はただ置けばいいというものではなくて、1台1台水平値を取りながら丁寧に備え付けていきます。寒い中、本当にありがとうございます。
一列に並んだ架台は美しいですね~
次に架台に決められた石臼を設置していきます。
カガセイフンの石臼は古いものだと150年以上前に作られたものがあり、今でも現役で最高のそば粉を挽いてくれるのですが、一つ一つ作られた年代や石臼職人が異なり時代ごとの流行みたいなものによって石臼の大きさや形が微妙に違います。
なので今回、架台を製作してくださった鉄工所さんとは、今まで何度も何度も打ち合わせを重ね、過去3台の試作機を製作してもらいながら、石臼の個性を生かした架台にしていただきました。一見するとすべて同じように見えますが、石臼と同じくすべて1点ものの架台です。
↓新設した「色別選別機(奥)」と並んだ新規石臼架台。
色別選別機は、米を製品にする時に石やガラス片等の異物や被害粒の除去する設備なのですが、今回、弊社が導入した理由は脱皮した後に混入してしまう玄そば(黒粒)を除去するためです。
福井在来種の玄そばは他県産(他品種)に比べて非常に粒が細かく実が詰まっているので、完全脱皮がとても難しく黒粒がかなり混入します。1期目の機械更新工事で在来専用に特注した脱皮機が入ったことで今までとは比べ物にならないくらい精度の高い丸抜き(抜き実)が得られるようになりましたが、それでも黒粒は混じります。そこでこの色選を活用して混入している黒粒を除去するのです。それでも100%除去はできませんので、これからいろいろな条件で活用していきたいと思っております。
令和2年から令和5年まで足掛け3年の長きに渡る工事もようやく完了しました。
ご協力いただきましたお客様には心より感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。